屋久島生活の断片・日誌編
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No.219  アンプ製作のこと (1)  H19.05.28)

大分前からCDプレーヤーの調子が悪い。音が飛ぶし突っかかった感じになったと思ったらまた同じところを再生するし、そんなことをしながらも最後まで行くときもある。買ってから8年目に一回メカ部分に微細なゴミがからまってトレイが一旦引っ込んでもすぐ出てきてしまうようになったときは、ばらしてこびりついたゴミをこそげ取ったら使えるようになったのだが、それから3年半目である。

もう12年近く使用しているし、多分見ても私ではどこがどうなったのか分からないだろうからメカ部分を取り外しDAC以降の回路入り口にiPodをつなげばiPodスピーカーになるかなと、DAC回路らしき基板の区画からボリウムに行っている信号線にiPod出力をつないでみたが音が出ない。機械系の出だから見て当たりをつけられるのはそういうところだけしかない、基板のどこかに入力線をハンダ付けしたくてもどこがいいのか分からないのだから、それでだめならもうあきらめるしかない。

左:CDプレーヤーのメカと
 回路部分を取り除いたもの
 (裏面)

右:組み立てたアンプと
 iPod

できあがった「移動式真空管
    iPodスピーカー」の
     裏面と表面

そこで、スピーカーと箱(形としては配置固定の一対のスピーカーボックス)だけ使うためにアンプを買おうと思った。しかしただ買うだけでは面白くないので、むかしから興味のあった真空管アンプで入門キットとしてベストセラーだと何かで読んだことがあるキットを購入して組み立てることにした。持っている道具は中位のハンダ鏝とハンダ、ニッパー、プライヤー、ネジ回しセット、カッターナイフ、手帳型のデジタルマルチメーターである。

夕方に荷物が届いてから作業を初めその日は基板への部品ハンダ付けをすべてやった。老眼で抵抗の表示がよく見えず虫眼鏡で見て分類しなければならなかったし、ボリウムの足の間隔が狭くハンダ鏝が太いこともあって基板にハンダ付けするのに手間取った。何しろ眼鏡をかけていてもよく見えないくらい細かいので虫眼鏡でいちいち確認しなければならないのが面倒だった。自分でハンダ付けするものは部品がもっと大きい方が年寄り向きである。

翌日の午前中に部品をシャシーに取り付け配線のハンダ付けも完了、スピーカーにつないで電源を入れしばらくしてからボリウムをあげていったら音が出た。うまくいかなかったらチェックする能力はないので、一部品ごと組立説明書通りかチェックしながら組み立てたのが功を奏して一発で完成である。とは言ってもこれは私の力というよりはキットが優れもので組み立てやすかったためと思われる。

あとはスピーカーとiPodをつなぎ、電源ケーブルをまとめてキャスターをつけた箱の中に入れ裏蓋をつけたらそれらしくなった。ちょっと大きめの「移動式真空管アンプiPodスピーカー」である。

補足: よい音が出ないこと  (H19.05.31)

その後いろいろ音楽を鳴らしてみたら低音が出ていないし、どうも音がよくない。CDプレーヤーの説明書もないのでスピーカーの抵抗を計ってみたら3.5オームくらいだからインピーダンス4オームのスピーカーと思われる。これは真空管アンプに向かないらしいから、どうしようかと思案中である。調べずに真空管アンプに飛びついてしまったつけである。

No.230  アンプ製作のこと(2)  (H19.11.26)


 
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