屋久島生活の断片・日誌編
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No.102  猿が来ること(1) H14.08.26)

8月に入ってから我が家の敷地の南東隅に接して立っている大きなアコウの木に猿がやって来るようになった。アコウが実をつけるようになってからである。アコウのみはイチジクの実を小さくしたようなもので、同じような実にイヌビワもあるがそれよりも小さい。実は幹とか枝にボツボツボツッと噴出したようにつく。熟れてくるとそれがボトボト落ちるがその前に猿が食べに来るようである。

アコウの木に来た猿

昨年までは近くの沢沿いの空き地にではよく見かけたものの、我が家に猿はやっては来なかった。今年はえさとなるものが少ないのかもしれない。来るのは4〜5匹で背中に赤ちゃん猿がしがみついているのもいる。来たのを見つけて庭に出て行くと木から降りて逃げるが1匹比較的大きいのが根元近くの始めて枝分かれするあたりにとどまってこちらの様子をうかがっている。

私は小石を投げて追い払うことにしている。やさしく見ていたりすると図に乗って手に負えなくなると困ると思うからである。知り合いのある家ではちょっとした留守をするときには戸を閉めたりしない。そうすると居ない間に猿が入り込んでえさを物色し、ひどいときには室内に糞までしていくことがあるそうである。だから猿が一度敷地内へ降り立ったらどんどんエスカレートしてくるのではと私は警戒している。来た猿は追っ払うに越したことはない。

回を重ねるごとに猿はずうずうしくなる。はじめは南の空き地の低い方からアコウの木に接近してきていたが、そのうち敷地の縁に沿って庭を横断し我が家のヒサカキに登ってからアコウの木に飛び移るのを見かけるようになった。ヒサカキの裏側にコンポストを2個置いてあるのだがそれにも目をつけたらしい。まだ蓋を開ける知恵はついていないようだが周りをかきむしったあとがあり、周囲に糞が落ちていることもある。

時々どこかから爆竹のような音が聞こえる。畑か何かで猿を追い払うために爆竹を使っているのかもしれない。我が家には犬が居るが猿を見ても静かに目で追っているだけで猿の脅しにならない。鳥などは敏捷に追いかけるのだがゆっくり動くからか猿には反応しないのである。だからアコウの実がなくなるまで私が猿脅しをしないといけないようである。

No.199  猿が来ること(2) (H18.08.28)


 
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