屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.41 タンカンのこと(1) (H13.02.19)

私が屋久島に越してきたのは一月だった。そのときポンカンを貰うことがあって生まれて初めてポンカンを食べた。そのあとタンカンの季節になった。タンカンも貰うことがあってこれまた生まれて初めてタンカンを食べた。タンカンは甘くジューシーでとてもおいしかった。私はポンカンよりタンカンの方が好きである。ここ何年か屋久島で過ごしてきたがポンカンはおいしさのばらつきが大きい気がする。タンカンははずれてもそこそこおいしさを楽しめるようだというのがその理由である。今年もタンカンの時期が来た。

タンカンの果実 (右は果実にカバーがかかっている)

屋久島ではポンカンは歳暮商品ということで年が明けると商売にならないらしい。豊作でも引き合いがなければ金にはならない。また屋久島以外でもかなり作られている。今年は台風が来なかったからかかなりの豊作だったようである。そのせいか知らないが価格が暴落して問題になっている。タンカンの動向はまだ聞き及んでいない。

タンカンは屋久島ブランドとして浸透をはかろうとしている産品である。親戚や友知人に送った限りではポンカンよりタンカンを送ってという要望が強い。だから我が家ではここのところ毎年タンカンを親戚・友知人に送るのが恒例となっている。キャリーで買って自分で箱詰めして送る。

何年か前大阪で妻はタンカン1個300円で売っているのを見たことがある。また東京のフルーツパーラーから1個500円で売れるものを作ってくれとの引き合いがあったとかいう噂も聞いたことがある。

畑で果実にカバーをしているところをいくつか見かけたことがある。高価に売られているのを見聞きしているからそれを見て、都会の特別な店用のタンカンを作るのにそうしているのかと思って見ていた。最近カバーがなくなっている。虫や当たり対策から最後の日に当てる段階に入ったのかもしれない。本当のカバーの意味は知らない。

ところでお菓子ならポンカン最中である。これはうまい。妻があるとき作品展をした際、会場の店にお土産で持って行ったことがある。いわゆる土産物屋のお菓子みたいな包装だからお客の茶受けに出してくれなかった。たいしたものと思っていなかったらしい。店を閉めてみんなでお茶を飲むとき茶受けとしてだしてきた。食べてびっくりこんなにうまいとはとお客に出さなかったことを謝ったそうである。

No.90  タンカンのこと(2) (H14.03.04)


 
 Home   back