屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.339 屋久島(172): 苦境回避策のこと  [H22(2010).05.03]

退職をし年金暮らしになってそれなりに暮らしている。いろいろ経済情勢変化があるなか、底かと思われるときとか回復しはじめたと思われたときなどの節目節目に今は底値だからこれを仕込んだらとか回復段階ではこれが有利だとか言ってが証券や投信を勧められることがある。

状況変動が現状程度である限りは日々の生活費は年金と預金の範囲で十分やっていける。そのように踏んで今まで老後の準備をしてきたのだから、目先の想定内の状況変化で日銭を稼ぐような投資商品を勧誘されても一向に興味湧かない。それなりの日々の生活をクリアしつつそれなりのセカンドライフに突入するという目標は一応達成していて、いま私はいわゆるセカンドライフに入っている。証券会社や銀行などは私のそういう心境を理解していないようである。

そういう老後人生を送っている人間の投資とはどういう性格になるか考えてほしいものである。いわゆる通常資金だけで乗り越えられない状況変化が発生した時に困らないような対策になっていることが要件である。そのための投資商品は目減りは困るが今儲けなければとかいうことではない。今は効果が定かでなくても一朝ことあるときは状況変化を乗り越えそれなりの人生が全うできる効果のある投資商品ということである。短期に一喜一憂して売買することも必要ない。いつ効果を見られると決まったものではない。必要がない間は大きな成果はなくてもよい。しかし必要な状況になったら必ずやそれなりの人生を全うできるだけの効果をもたらす。それが私のセカンドライフ突入後の投資商品要件である。

いまだって危険な状況変化の兆しがないわけではない。財政危機・国家破綻・ハイパーインフレ・年金破綻、いろいろな情報や報道が世の中に流れている。しかしそういうときのためにこの商品ならこういう効果があるからと言って証券会社や銀行などが勧めてくることがないのである。多分私やセカンドライフに入っている大多数の資金余裕のない人たち相手にそういう商品は勧めても儲けにならないからではないかと勘ぐっている。そして苦境に陥る可能性が大きいものほど救いの手立てが少ないのではないかと不安になってくるのである。


No.300 老後資産運用のこと  (H21.03.30)


 
 Home   back