屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.333 ツイッター試用感想のこと  [H22(2010).03.03]

原口総務大臣がツイッターでチリ地震情報を流していたという話があるがフォローしている人間は限られている。それが広報代わりにはならない。公的に国民全体に素早く伝達する手段にならない。個人間の緩いつながりというツイッターに過剰な効果を求めすぎである。政治家とジャーナリストあるいはITオタクとの馴れ合いかお遊びではないかという印象である。

そもそもツイッターでフォローする人たちのタイムラインをリアルタイムで常に見ている人間は他に何も出来ないではないかという心配がある。常時ウォッチを前提にしたようなシステムでは利用者は増えないと思われる。フォローする相手を探して自分なりの情報網を築くと言っているような人は、多分ピックアップしているのは特定業界の仲間内や特定の情報源的相手が主ではないかと思われる。特定の彼らの声は大きいからツイッターが評判だということになっている気がする。

個人が自分の意見を述べるには、ブログなどそれなりに論旨が通った文章がないと理解できない。不特定多数にフォローしてもらうにはツイッターの前にそれなりの信頼性を確認できるものが必要である。そして常時フォローの対象にする必要性を感じさせるものでないといけない。私はブログやホームページで十分である。ツイッターは有名人を興味本位でフォローする以外は仲間内でしかフォローし合わないあるいはし合えないのではないかという気がする。

私がツイッターの用途として可能性があるのは公開情報告知と仲間内連絡網のような気がしている。前者についてはオープンな専用のリアルタイム検索とニュースサイトなどのヘッドラインがあればよい。後者については今のままで勝手にどうぞという感じであるが、秘密のはなしをするにはもっとクローズドなもの(結局は携帯メール)にする必要が出てくる。

前者についての私の具体的イメージ

[企業・店舗・ファンクラブなど公的私的団体のイベント情報]
オープンなツイッター対象の検索(例えばグーグル検索)で、企業や店などのリアルタイムなイベント情報を得られるようにする。私はほとんど見ないと思うが、都会に行って展覧会や何かの発表会などで暇つぶししようというときに良い感じがする。

[リアルタイムニュースヘッドライン]
ニュースサイトやジャーナルサイトの記事アップの通知。私はこれはリストに登録しておいて時々見ると思う。

後者についての私の具体的イメージ

[ジャーナリストなどの仲間内取材情報の交換・報告]
確定記事は本格サイト(例えばニュースサイト)で公表する。その途中段階の道具とする。もっとクローズドにする必要が出てくる。 ひとを出し抜くには現状では携帯電話・メールでする以外のゴミ情報にしか使えない。私はニュースサイトなどを購読するだけでよい。現状で見受けるあるジャーナリストがどこに入ったとか飯食ってるとかそんなゴミみたいな情報はいらない。

[友知人・会社内連絡網]
仲間同士のコミュニケーションあるいは連絡・報告。秘め事・秘密はつきもの。多分もっとクローズドにする必要が出てくる。私にはそんなにしょっちゅう短時間のうちに連絡を取り合うような相手はいない。

[デマの流布]
成りすましであるいは故意に、聞いたのだがとか、噂ではとか、なになにらしいとか、人や企業団体などを陥れるような偽情報を流す。セキュリティの向上の先は個人利用では、ツイッター人気は落ちて携帯のメールと店やイベントなどのiモード検索に落ち着く気がする。

補足1: スパイは喜ぶと思うこと  [H22(2010).03.04]

例えば政治の世界でのはなしとすれば、政治家や政府関係者、ジャーナリストなどにツイッターをはやらせればスパイは仕事が少し楽になると思われる。うっかり発言、内情暴露、無意識機密漏洩、投稿してから周りは気づくから注意や口止めが効かないこともある。粋がってツイッターするバカにならぬようご用心という感じがする。監視されている一面もあるということを忘れてはいけない。 どこかに検閲システムの裏営業があったりしてどこかが利用したりしていてなどと心配したりする。

補足2: 災害情報に活用検討のこと  [H22(2010).03.07]

原口総務大臣がどこかに検討指示したとの報道があるが、ツイッターで住民相手の情報網をというのであればちょっと疑問である。関係機関がそれぞれの確認情報や作業進捗状況を共有しあうのにはよいかもしれない。個人間のゆるい関係を標榜している、そしてユーザーは限られている、そしてさらに常時接続者はそのまた一部であるツイッターでは不特定多数の住民・国民に情報あるいは指示が確実に伝わらないと思われる。

補足3: ツィッターについての予言  [H23(2011).08.13]

BLOGOSサイトに8月12日付で岩崎夏海氏の「Twitterの終わりの始まり、もしくはぼくのブログは炎上したことがない」という記事がでている。その中にあるツィッターについての予言は当たるのではないかという気がする。
(以下記事抜粋)
最近、インターネット禍みたいなものが続いているような印象を受ける。インターネット禍というか、Twitter禍と言った方がいいだろう。(だれそれ、だれそれ、・・・)他にもまだまだいっぱいいる。
いずれも、自らの不用意な発言によって痛い目を被っているのが特徴だ。しかも、感情的になって周囲から白い目で見られる。そうして、Twitterで発言したことを後悔させられる羽目に陥っている。ここで予言を一つ言うと、Twitterというサービスの寿命はもうあまり長くはないだろう。そう遠くない将来、誰も使わなくなる。
なぜTwitterが使われなくなるかといえば、それは人を幸せにしないからだ。人を幸せにしないサービスが長続きするはずがない。
(以上記事抜粋)
 

No.332 ツイッターのこと  [H22(2010).02.22]


 
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