屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.227 屋久島(126):合併先送りかのこと  H18.10.09)

合併問題をめぐって最近合併先送りの動きがあるようである。今年2月の屋久島地区法定合併協議会で上屋久町・屋久町両町の合併期日を平成19年3月31日とすることになったのだが、最近上屋久町において3月31日に反対、19年10月1日あるいはさらに遠くへ期日を先送りすべきという動きが出ているとのことである。

9月11日には、住民グループから合併期日3月31日の是非を住民投票に問えという住民投票条例制定請求が上屋久町長あてに提出されたらしい。それを受けて上屋久町町長は合併期日が変更されればその条例の議会付議やその後の住民投票などの混乱を避けられるからと、9月26日の法定協議会で合併期日の変更を申し入れたのだが受け入れられず、やむなく議会に否決の意見を付して付議することにしたということである。 

上屋久町では、先送りあるいは合併反対の勢力が依然かなりの力を占めているようである。権力争いもあるかもしれないが、その裏には先の合併賛成・反対の住民投票では僅差で賛成の結果だった、つまりほぼ半数反対だったのにその半数を置き去りにしてこのまま合併を推進してしまうことへの危惧があるのではないかと思われる。上屋久町内で何か解決しておくべき問題が隠れているのではなかろうかという気がしてならない。

住民投票は僅差で賛成多数という結果だったが、それを受けての議会では1票差で合併案否決、合併賛成派による議会解散請求、反対派が立候補ボイコットの選挙、新議会での合併賛成議決、その流れを読み解けば合併を急がない方がよいように見える。合併を推進するにはまだ表に出ていない問題があって、その不安が解決されていないのではないかと思われる。先送りの動きを非難するはなしは聞くのだが、そういう観点からすっきり問題を解決しようというはなしが聞こえてこないのが気にかかるところである。

補足1: その後の動きのこと  (H18.11.20)

上屋久町の「合併期日(2007年3月31日)の賛否を問う住民投票」が19日実施され、その結果は反対が過半数を大幅に上回ったそうである。合併期日先送りということになりそうである。

また、報道によれば当該住民投票を求めた住民グループと別のグループが、「上屋久町、屋久町の合併の是非を問う住民投票条例」制定を求めているそうである。

補足2: 合併期日変更のこと  (H18.11.24)

屋久島地区合併協議会が今日開かれ、上屋久町と屋久町の合併期日を来年10月1日に変更したとのことである。

補足3: 合併賛否を問う住民投票条例制定請求のこと (H18.12.12)

上屋久町で、ある住民グループが昨日「屋久町との合併の賛否を問う住民投票条例」制定を求める本請求書を町長に提出し受理されたということである。

また、合併期日の賛否を問う住民投票で反対が賛成を大きく上回ったことを受け他の住民グループが、今後合併議案に賛成することが濃厚な7議員に対しリコールの署名活動を進めているらしい。

補足4: 合併調印・合併議案可決のこと  (H18.12.28)

来年10月1日の合併について上屋久町議会と屋久町が25日調印。両町議会は27日臨時会を開いて合併議案を可決したということである。 住民投票とかリコールとかのはなしはメディアの関心も薄れてきているのか、私がニュースを見ている範囲では取り上げられていない。何らかの決着が図られたのかもしれない。

補足5: 合併申請のこと  (H19.01.12)

昨日、県に「屋久島町」になる合併申請がなされたそうである。これで合併決まりのようだが、私としては、合併をめぐる賛否両派の応酬のなかで屋久島の隠れた問題が浮き出してくるのではと興味があったのだが、そういう観点からは物足らないままに結末を迎えた感がある。

No.191 屋久島(108):合併問題まとめのこと  (H17.10.10)


 
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