屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.225 屋久島(125):ADSLのこと(2)  H18.09.25)

はじめは一年近く前になるが、町で私が利用している電話の交換局管内のADSL導入の動きがあり、署名活動が行われた。私はすぐ希望の署名を提出したが、一時集約の結果ではNTTを動かす数に足りなかったそうである。そこで今年になって追加署名活動が行われ、2月ころ希望者の署名がNTTの受付基準数を超えたので、NTT西日本・鹿児島支店に要望書を提出したそうである。

ところが5月になって役場から手紙が来て、我が家は伝送損失が大となりサービスできない可能性がある。ADSLにしてみてだめなら、ISDNに戻すことになっても文句を言わず費用も払う気があれば、再度要望署名を出せということである。私は可能性があるなら試してみようと再度希望の署名を提出した。

町の手紙によれば、この2月300件を越えた署名についてNTTが精査したらしい。確実に導入効果のあるものは260件強なので基準に満たないようである。その手紙と時期を同じくして希望者が不足しているのでまだの人は協力してくれと町の放送が何回となく流れた。

そして7月になったら屋久町総務課の放送があって、再署名集約で400名以上になったのを受け、9月上旬から尾之間交換局管内へADSLが導入されることが決まったとのことである。

7月21日NTTが役場に来て申し込みを受け付けるというので申し込んできた。そうしたら8月になってNTT西日本から路線調査の結果が出たということで連絡があった。我が家は伝送損失が大きくADSL化は無理ということである。試してみてという条件だったのに、そうする意味もないようだからと断りである。致し方ないから諦めることにした。

ところが9月になって人から聞いた話では、我が家より遠いところでも導入された家があるということである。また近くの家でも導入されたということである。近くの家は県道から直角に電話線が分岐してきているのだが、我が家は県道のずっと遠い先の方から折り返して電話線が張られた末端である。近くの家の方の電話線を少し延長してもらえば我が家も導入できるはずである。

そこでNTTの116番に電話して、我が家より遠いところでも導入している、納得できないから導入できるように交換局から距離の短い近くの電話線に繋ぎなおしてくれと文句をつけたら、まずは導入トライしてみようということになってすぐ手続きをしてくれモデムを送ってきた。工事日は9月20日だったのだが、幸運かうまく繋がってADSLが使えるようになった。しかしスピードはISDNの64kbpsよりましになったものの約400kbpsちょっとというところである。

はじめはなかなかリンクが出来ず配線などをいじくったりしたので、不安定になる可能性がありそうで心配である。またもっと高速になってほしい。そこでNTTの116番の人が実情が分かる現場の人に言ったらと言っていたので工事の人に電話線の経路変更案を渡したら、NTTの関係者に伝えるということだった。電話線経路改善の可能性は極めて低いが、光化のプレッシャーにはなるかもしれない。

9月20日のニュースでは、北海道のある町が要望800件くらいで全町光化が実現することになったそうである。また全国的にADSLの伸び率はマイナスだというニュースもあった。今やADSLは光に転換しつつあるのが世の中の流れのようである。屋久町も全町挙げて光化戦略をとっていたら北海道のある町のようになったかもしれない。

No.198 屋久島(113):ADSLのこと(1)  (H18.01.16)


 
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