上屋久町ではすでに宮之浦・楠川・志戸子(屋久島交換局管内らしい)でADSLが導入されている。屋久町では今年3月から安房で導入されるらしい。都会ではADSLはおろか光ファイバーもどんどん利用可能になっていくが、田舎は取り残されている。私のところはまだISDNのままである。聞くところでは同じ集落でISDNもだめというところもあるらしい。それなのにNTTの新聞広告や電話代通知に同封のパンフレットを見れば、NTTは光ファイバー回線契約者が一番多いとか光ファイバーに切り替えれば何ヶ月割引とか出ている。どこのことを言っているのかと毒づきたくなる。
大分前、役場が音頭をとってADSL導入の署名活動があった。光通信は光ファイバーを敷設しなければならずすぐの実現は難しかろうから、まずは今の電話線で可能なADSLで早期にブロードバンド化を図りたいということだった。屋久町には交換局が安房、尾之間、栗生にあり、各交換局単位で約300回線の契約が必要ということである。
そして昨年10月には安房局管内に今年3月から導入することが決まったらしい。安房には県及び民間企業の出先が多く存在することや、人口規模を考慮した結果、もっとも導入効果が大きいということで鹿児島県高速インターネット環境整備事業及び屋久町高速インターネット環境整備事業でNTT西日本に補助金を交付し導入するということになったようである。これまでの署名で集まった安房の契約希望回線数が規定に達しているかどうか私は知らない。また補助は1交換局に限るということで他の交換局管内はその恩恵にあずかれない、自助努力が必要ということである。
役場の情報では栗生交換局管内では契約希望が50回線にも達しないらしいが、私の住む尾之間交換局管内は当初署名の希望が171回線ということもあってか、追加の署名活動が行われている。役場のHPによれば昨年の12月26日時点で259回線に増えたそうである。役場では企業・団体等に協力してもらうなどして規定回線の確保を目指しているとのことである。私は、あとどのくらい増えればNTTが動くのか分からないが、役場のある地区でもあるから近々に導入決定ということになるのではないかと期待している。
ブロードバンドが世間に登場してからソフトのアップデートその他ブロードバンドを前提としたような大容量転送が普通のようになってきている。ISDNで1時間半とか2時間もダウンロードでかかったりするといやになってしまう。早くブロードバンド化の恩恵を受けたいものである。しかしADSLの回線スピードは交換局からの距離によるらしい。ADSLが導入されても我が家が取り残される恐れもある。田舎はADSLが導入されても人家がまばらだから回線長が大きくて取り残される家も結構出るのではないか。
ところで我が家までの回線長をNTTサイトで調べてみたら6km弱だった。ぎりぎりセーフでADSLのメリットを享受できるかもしれないようである。もし自分のところはOKだが、かなりの人がADSLのサービス網から外れるということになれば申し訳ない気がする。早く全域の光ファイバー敷設促進に取り組んでもらいたいと思っている人は結構いるかもしれない。
補足1: 署名300件を超えること (H18.03.02)
尾之間交換局管内のADSL希望者の署名が2月17日300件を越えた(21日現在322件)ので、23日NTT西日本・鹿児島支店に要望書を提出したそうである。
補足2: 署名再提出のこと (H18.05.16)
昨日役場から手紙が来て、我が家は伝送損失が大となりサービスできない可能性がある。ADSLにしてみてだめなら、ISDNに戻すことになっても文句を言わず費用も払う気があれば、再度要望署名を出せという内容である。だめもとで提出することにした。
町の手紙によれば、この2月300件を越えた署名についてNTTが精査したらしい。確実に導入効果のあるものは260件強なので規定に満たないようである。昨日の町の放送では希望者が不足しているのでまだの人は協力してくれと言っていた。
補足3: ADSL導入決定のこと (H18.07.18)
屋久町総務課の放送によれば、再署名集約400名以上になったのを受け、9月上旬から尾之間交換局管内へADSLが導入されることが決まった。21〜23日役場にNTTが来て加入相談・受付が実施されるそうである。
補足4: ADSL利用不可能のこと (H18.08.01)
ADSLの申し込みに7月21日行ったのだが、今日NTT西日本から路線調査の結果が出たということで連絡があった。我が家は伝送損失が大きくADSL化は無理ということである。いけそうなことを言っておいてなんだ、遍くサービスできないADSLなんかいらないやという気分である。
補足5: 遍くブロードバンドのこと (H18.09.08)
NTT西日本に光・プレミアムを希望登録したそのあとで、朝日新聞のニュースサイトを見ていたら、国が2010年までに全国遍くブロードバンド環境にするということで動き始めたようである。全国で今光ファイバーやADSLを利用できないのは6%くらいだそうである。我が家はその6%に含まれるインターネットの僻地らしい。
すぐそばにはADSLが入った家があるのに、我が家は交換局から遠い方寄りの県道から農道沿いに県道と平行に逆戻りして張られた電話線の末端なので回線距離が伸びてしまうのでADSL利用不可である。ADSLの入った家は近くの県道からの横道沿いに最短距離で農道まで電話線が張られているので我が家より2kmは回線距離が短そうである。そちらから電話線を我が家の方へ延長してくれれば、光ファイバー敷設されなくても我が家にてもすぐ国の方針が達成されそうに思えるのだが。