屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.135 屋久島(76):駐車場のこと(1) H16.01.12)

12月29日に空港へ娘と孫を迎えに行き、1月3日に見送りに行った。両日とも空港の駐車場はいっぱいで、29日は妻を飛行場に残して離れた県道沿いの空き地で飛行機が下りてくるのを待って乗せに行った。3日の朝は出発まで一緒に居たいのでみんなを飛行場で降ろしてから、県道沿いの準備中の店屋を見つけそこの駐車場に車を置かせてもらい歩いて飛行場に行った。

最近は年末年始と妻の上京時しか利用しないが、この一年で見れば年末年始とその他一回は飛行場の駐車場がいっぱいで利用できず不便な思いをした。島内交通には車しか交通機関がなく公共交通機関が整備されていないのに、駐車場が利用できないということは交通政策あるいは交通サービスの致命的欠陥であると憤懣やるかたない気分だった。

かつては空港建物の前の広場だけが駐車場だったが、手狭になって何年か前県道向かいに第2駐車場が出来た。しかし利用者の増加に対応できていないようである。宮之浦港は盆暮れや4〜5月の連休などには交通規制のお願いが町内放送で流れるほどだからそれなりに送迎の短時間駐車や乗客の長期駐車に対策を講じているのかもしれないが、空港についてはその気配はない。

空港建物の営業者の責任でやるのか県や町の責任でやるのかあるいは別のところの責任なのか分からないが、臨時の駐車場を考えるとか、誘導員を置くとかして、乗客の長期駐車と送迎の短時間利用の仕分けをするなど考えて欲しいものである。私の見るところ島外に出る乗客の長期駐車がかなりあるようで、飛行機が着いたからといって駐車スペースが回転しない。さらに観光客のレンタカー乗り捨てに一般駐車場が使用され即時回収されないのもいくばくかのスペース不足の原因に見えた。観光立島、目標来島者数年間30万人で順調に増加しているとか聞いたことがあるが、目標は立てても交通容量増加への対応計画は後手後手なのではと勘ぐりたくなる。

今回空港の駐車場を利用できず困ったときに、空港は一回こっきりの客を相手に営業している。駐車スペース探しに苦労する状況になっても、観光の宣伝につられ一回来てそれだけの観光客は金は落とせばそれでよい。勿論金を落とさない帰省者や地元民は関係ない。そう言われているような感想をもってしまった。飛行機の時間に合わせてバスが発着するでもないところで、車しか使えない。全ての人が人に送迎を頼めるわけでもない。車を置いて出かける人も多かろうと考えて対応策を考えて欲しいものである。

毎年子どもはかなりの数島を出て行くがそれでも人口は増えている。観光客が増せば仕事で移住してくる人も増える。定住移住者も増えている。それらが盆暮れに逆帰省すれば各人車を置いていくことになる。私の感じではいまの駐車場容量はそれに対応できていないと思われる。盆暮れでなくても満杯のときがあったのだから平常時でぎりぎりの設計である。車しか交通機関がないのに何をしているのだと思ってしまうのである。

駐車場についてはほかにも感じるところがある。ある地区では商業地再開発が町の施策になっているが寂れは止まらないという話もある。店や路地をきれいにしても行きにくければ繁盛しない。車しか交通機関がないのだから、駐車場の整備が先決である。私はまずそれが気になるのだが、どうも島では道端などに適当に駐車すれば大体は事足りるからか駐車場に対する意識が低いようである。観光用の公衆トイレらしきものがあっても駐車場マークが見えず気になるところもあるし、安房港では車を置いて鹿児島に行こうとして駐車に窮したこともある。

補足: 病院の駐車難
2013.07.09
今日あるブログを見たら、当地唯一の総合病院に車で行って駐車場が満杯、そういう時の対策は道路をは挟んで真ん前のスーパーの駐車駐車場に駐めるのが便利だ、自分はそうやっているとその方法を進めているような記事があった。コメントには同調する意見がいくつかあったが、一つやむを得ずそうするにしても恥ずかしいことをしていると思うのが普通で、それを公言するのはいかがかというコメントがあった。それに対しブログの筆者はスーパーも利用するのだから後ろめたさは感じていないと反論していた。

私は恥ずかしいことというコメントに似た意見を持っている。スーパーの利用はたかだか30分くらいである。病院の場合は数時間かかるとおもわれるが、その間スーパー利用者の駐車場利用が邪魔される。スーパーにとってもスーパー利用客にとっても迷惑だろうと思われる。駐車場流用者が増えればスーパーの顧客回転数に影響が出る。それにもかかわらず駐車場流用の効用を誇らしげに説くのは独善的である。やむを得ず他人に迷惑を及ぼすことをしてしまったがと反省しつつ、病院の駐車難解決を病院側に求めるのが普通の神経ではないかと私は思ったのである。

No.248 屋久島(137):駐車場のこと (2)  (H19.07.16)


 
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