屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.42  屋久島(26):犬のこと(1) (H13.03.05)

昨年か一昨年あたりからよく集落の放送で犬の放し飼いは止めましょうという放送が聞かれるようになった。噂によれば幼稚園児や低学年の子供を持つ家から、通学の時など放し飼いの犬によってこられ子供が怖がっているというクレームが出ていることを受けてのことらしい。また子供の親が飼い主にそれとなく言っても軽くうちの犬はかみませんよといなされてしまうことがあってこういう放送がされるようになったらしい。

私の妻は都会で運転していた時、道の端を歩いていた子供が放し飼いの犬が出てきたのに驚いてとっさに車の前方に逃げたため危うく轢きそうになったことがある。以来放し飼いについては神経質になっている。

犬を飼っていると自分には慣れているからすぐ人も大丈夫だと思い、噛まないから大丈夫よと言う。しかし大丈夫かどうか、危険そうな動きをしそうかどうかは飼い主ではなく犬に近寄られる人の方が感じることである。飼い主は犬の味方だからどうしても犬に甘い判断をしがちである。

最近面白い経験をした。妻と散歩をしていたときである。向こうから犬を連れた女性がきた。我々とすれ違うとき犬を連れて道端に避けてくれた。よいマナーだと感心したのはつかの間、そのあとの言葉にびっくりしてしまった。大丈夫、こわくないからねと犬をなでながら我々からかばうようにしてなだめている。違うんじゃないか。人にこの犬は大丈夫というのなら話はわかる。異常な飼い主の被害者意識である。

犬に甘く人よりは自分の犬が大事というような一握りの人間がまだ改心しないから放し飼いをしないようにという放送がしばしばされるのだと思われる。そう言う人間にあなたの犬が危なかったと言おうものなら逆恨みされかねない。だから一般的なかたちの注意放送ということになっているのだろうと思っている。

我が家では夜放し飼いの犬に大きなウンコと小便をされて芝が枯れ、3年くらい円形脱毛症みたいになったことがある。今でも庭においてあるコンテナーに小便をかけたあとがよくついている。また芝が茂っているところに放し飼いのネコがしょっちゅうウンコをし、気づかずそれを踏みつけて汚い思いをしたことがある。犬ネコは自分のしたことを報告しないから余所で悪さをしているのを飼い主は知らないのである。

No.146 屋久島(80):犬のこと(2) (H16.06.14)


 
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