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  たわごと編: No.486
 
  2018.10.28 安田純平氏の身勝手  
 
  安田純平氏は、過去5度の拘束ではいずれも解放されているそうである(1度目・2003年 人間の盾作戦に参加しイラク軍に拘束される、2度目・2003年 開放されるが再度イラク軍に拘束される、3度目・2003年 開放されるがイラク警察に拘束される、4度目・2004年 ファルージャに向かう途中に武装勢力に拘束される、5度目・2015年 シリア解放機構に拘束される )。そして6度目が今回解放されたシリアの武装勢力による拘束だった。

過去5度の拘束歴があり今回の拘束の直前にも拘束されたのに、拘束の可能性をどう回避するかとか拘束された場合の自身と関係者あるいは国家への対応について考えていなかったのかという疑問を持ってしまう。例えば被拘束時声明文あるいは家族への遺書まがいとか、そして身代金保険加入とか、危険と警告されているのに自分の意志で行動するならそういう配慮をすべきだったと不思議な感じがするのである。

政府にはジャーナリストに足枷をはめる権利はないと言って、危険との警告は無視してその危険への対応措置も講じず身勝手な行動する言い訳で世間の自己責任論を批判しているような印象を私は持っている。安田氏は「囚われのイラク・・・(現代人文社)」という本の中で「本人の意思にかかわらず救出活動をしなければならないのが国家であり、国家の在り方論は自己責任論という言葉で行うべきものではない」と言っているそうだが、身勝手な行動をしても国家が自分を救出する活動してくれることをその前提としているのだと言っているようにとれる。

だが、今回救出されたときの機内インタビューで、政府が何もしなかったという印象を与えるかのように、武装勢力からトルコ政府側に引き渡されすぐに日本大使館に引き渡されるとなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように思う人がおそらくいるんじゃないか。それだけは避けたかったので、ああいう形の解放のされ方というのは望まない解放のされ方だった、というようなことを言っている。私はどういう程度かは知らないが、政府はそれなりに何らかの努力はしていたと思っている。

何度も拘束されたりしても拘束危険への対応措置などを講じず、また政府に悪意を持っているような発言もする安田氏について、私は反体制的意識の人間のような感じがしてうさん臭さを感じてしまった。反省とか政府への感謝とかそういう意識がないのかと思ってしまった。顔を見ての印象では何かの思いに取りつかれた人間のように普通のひとのはなしは通じない感じがしてしまった。

2004年の拘束時、同じく安田さんと共に拘束され程なく解放されたフリージャーナリストの渡辺修孝氏は安田氏と同類かと思われるが、解放後に人質である自分たちを助けるために政府は自衛隊を撤退させるべきだったとして、後に自衛隊を撤退させなかったことに対し500万円の損害賠償を求める訴訟を起こし全面敗訴したそうである。また解放後に政府が負担した帰国費用について一切の支払いを拒否しているというはなしもある。うさん臭いとの印象は本当かも知れない気がして来る。

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