My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.458
 
  2018.04.23 食中毒にならないかと数日不安_ネズミ  
 
  4月の初め息抜きとショッピングで鹿児島本土へ行った。そこである店に入り食事をしたのだが、食べ終わったころ妻の皿にぽとっと飯粒のような黒い粒が天井から落ちて来た。天井の換気口のスリットの間から落ちてきたようである。落ちて来たのはそのときは一個だった。箸で半分押しつぶしてみたら軟らかい。私はネズミの糞みたいだと思って女店員を呼んだ。

そしてネズミの糞みたいなものが天井から落ちて来たと言って、換気口を指さしていたらまた一個落ちて来た。そしてスリットの端の方にも一個黒いものがついている。それを見ていたら今度はテーブルにぼたっと水滴が落ちて来た。私はネズミが小便をしたようだと言った。そして妻と店員の三人で落ちて来た天井の換気口を見ていたら、ネズミが足を踏み外したようで足一つとシッポがスリットから一瞬飛び出した。そのあとがさがさと音がしてネズミが逃げたようである。

ネズミを確認して私たちが難癖をつけていないことははっきりしたので、店員がすぐ店の主人に連絡してくれた。主人もすぐ状況を見に来て納得し初めてのことだと謝ってくれた。それで店を出ようと支払いをしようとしたら、勘定はいらないと言う。何度か払ういや受け取れないというやりとりをしたのだが、最終的に支払わなくてよいということになってしまった。私たちにそういう気はないのだが、こういうことを口コミで出されたりすると店の営業に影響するから、そういう対応をせざるを得なかったのかも知れない。

私たちはネズミというとサルモネラ菌がすぐ頭に浮かぶので、その夜ホテルに帰ってから食中毒の発症までの時間をネットで調べていたら、6時間から72時間、平均12時間という記事があった。寝ても腹具合が悪くならないかとその夜はゆっくりした気分で寝られなかった。平均12時間ということはほとんどの重症者は12時間前に発症するということだとすれば、ネズミの洗礼を受けた私たちは一晩寝て何ともなければ大丈夫だろうと翌日一安心しながら帰途に就いた。

家に帰ってからも何となく72時間経過するまでは気がかりな感じが残っていたがなんともなかったので、ネズミの糞が落ちて来たのは私たちが食べ終わってからが初めてでその前に食べ物の上に落ちていたことはなかったようである。サルモネラ菌による食中毒は屋久島に移住してある職場に数年勤めていたときに社員食堂で発生したことがある。幸い私は中らなかった。パートのおばさんが調理担当で厨房の床に食材などを置きっぱなしにして汚らしいので気になっていたのだが、調査ではそれでネズミが厨房を走り回っていたのが原因のようだった。

はなしは元に戻るが、今回も店に入ったとき薄暗く厨房に物がいっぱいに置いてあるように見えたのでそれでネズミが出るようになったのかも知れない。また帰途に就く日に港で時間つぶしをしていたら道路の下を通って流れて来る排水口直下の海面にネズミが死んで裏返って浮かんでいた。排水路の中を走り回っていて排水口から海に落ちたのかも知れない。それを見ながら今回はネズミに縁がある鹿児島行きになったと私たちは面白がって笑い合ってしまった。

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