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  たわごと編: No.453
 
  2018.03.26 「医療常識はウソだらけ」_体質考慮推奨の本  
 
  ある日、新聞を読んでいたら書籍広告欄が目を引いた。そして広告されていた本を即注文した。その本は、『医学常識はウソだらけ・分子生物学が明かす「生命の法則」』(三石巌著・祥伝社黄金文庫)である。なぜその本の題名に惹かれたかと言えば、身体の調子が悪くて病院などに行くのだが、なかなかすっきりせずそれでまた通院を繰り返したりして、何となく自分の健康状態が心配になっていつももやもやとした不安な気持ちが拭えない日々を過ごしていたことがあるので、もう少し違った面から自分の健康を考えるヒントがあるのかと思ったからである。

この本はベストセラーだということだが、世の中には病院などにかかりながらも、その治療内容や成果が自分の感覚と違っていて、何となく真実がほかのところにあるのではないかと思っている人が多いということではないかと思われる。中国の薬と食物の源は同じという薬食同源思想から着想を得て日本で近年使われ始めた医食同源という言葉があるが、この本はそれが本来どういうことなのかと思わせるものである。体質を考えて病気の予防や症状への対応をすることが必要だという主張は自分の感覚となじみやすく、また自分で考えやすいから多くのひとの共感を得ているのだと思われる。

個々人その人の遺伝子により必要な栄養素の種類や量に違いがあるのだから、その人にあった栄養管理すなわち食事をすれば病気が治ったり症状が軽減あるいは悪化を防げるということのようである。病気を見て一律の処方をするのではなくひとを見てその人にあった対処をする必要があり、例えば病気を見て一律の処方(医療常識の一つ)をしてもそれが適切かどうかは分からない(ウソかも知れない)ことがあるということらしい。ひとを見るということはこの本では、体質すなわち遺伝子を見て悪さをしている遺伝子の効果を止めさせる、あるいは軽減させる栄養を摂取したり処置をすればよいという意味のようである。そして遺伝子解明すなわち分子生物学に基づいた栄養摂取すなわち食事の重要性を説いているわけである。

私としてはいままでも自分の体質によるのかなという思いから、自分が感じて来た身体の反応・感覚に合った食事してきている。その内容が十分かどうかは分からないがそれなりに自分が不調にならないように努めているわけである。またここ数年は身体の不調が気になったときに病院などに行く際には自分の感覚あるいは自己診断みたいなものを念頭に置きながら受診している。私としては科学的裏付けはないもののこの本のいう健康維持の精神でやってきていることになる。それでよいということらしいから、これからはあまり受診内容などに不安を持たなくてよいようになると思われる。そしてそういうやり方は半分自己責任なのだからと納得して病院などに行ったりしながら日々を過ごせばよいのではないかと思っている。


補足: 
健康関連本が売れる訳
2018.06.13
私はこの一年くらいの間に痛みに関する本を3冊も買っている。年を取ってきて身体のあちこちに違和感が出てきたのだが、それがなぜ起こるのか、問題ないのか、いなし方はと気になってのことである。医者に行って例えば腹がこういう感じになるがと訴えても大腸検査しますかと言われて、いやそれほどでもと引き下がるようなことの連続である。医者への訴えはツィッターの書き込み欄に書き込み前に表示されている「いまなにしてる」に似て、いまどういう症状があるかでないとなかなか通じない。なんとなく違和感というようなものについてはいなされてしまうことが多い。だから自分の身体が気になり安心したいときは、関連すると思われる健康本をついつい購入してしまう。しかしそれで解決するわけではない。例えば痛みについて言えば、腹部と言っても具体的な場所がどこかははっきりしなかったり、どういう痛み例えばビリビリとかチクチクとかあるいはうずくとか具体的な感覚的表現が少ない、そしてまた痛むのが瞬時なのか継続的なのかそしてどのくらい続くのかとか、自分に該当する痛みに具体的感覚的に該当する記述になかなか出会わない。そこであの本この本と断片的情報でもつなぎ合わせて理解しようと関連本が目につくとつい手が出てしまうわけである。

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