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  たわごと編: No.420  
  2017.09.04 北朝鮮のミサイル攻撃_核が怖い  
 
  8月29日北朝鮮の弾道ミサイルが日本の上空を通過し襟裳岬の東約1180kmの太平洋上に落下した。グアムをねらう替わりに射程を短くして通常弾道で発射のデモストレーションだとか、多弾頭の試験だとか、いろいろの見方があるようである。日本ではJアラートが鳴って警戒が呼びかけられたが、報道では何に警戒すればよいのかよく分からないというのが巷の反応だったようである。また北朝鮮は9月3日に今度はミサイル搭載用水爆と称する核実験をした。

私が考えるに、戦争状態になって日本標的にミサイルが発射されたと仮定して、通常弾頭なら命中精度の高いミサイルがあって原発を狙っても1トン爆弾みたいなものでは多分被害は限定的でコストに見合わないから、特定地域を機能麻痺させるには被害範囲を大きくとれる核弾頭使用の可能性が大である。その場合、迎撃できればミサイルの破片が落ちてくるかも知れないが通常弾頭を落とされるより被害は軽微だと思われる。

通常弾頭や核弾頭の破片なら被害は落ちた付近に限定される。しかし核弾頭が爆発した場合にはJアラートが鳴ったとしても被害範囲は広く被害も大きくなる。狭い日本では狙われる場所によっては広範囲に社会活動が麻痺する恐れがある。Jアラートが鳴っても能天気に分からないとかあるいは政府はだめと言っている場合ではない。いま日本は具体的備えのあり方が問われている。もし100%防御する方法がないならば北朝鮮に日本に向けて核弾頭ミサイルを発射させないようにするしかない。

そのやり方としては軍事的には、発射しても効果がないあるいは反撃されて多大の損害を被るので発射する気を起こさせないようにする。迎撃能力の高精度化と増強、敵基地攻撃能力の整備向上で現在日本で論議されている。外交的には、核とミサイル開発放棄を促す国際環境を構築することで、国連による制裁決議もその一つだがそれぞれの国の思惑もありその北朝鮮への影響も限定的である。

日本はそれでも今はアメリカとともに圧力をかけるしかない。対話に持ち込むのが目的であっても、その結末が米朝間開戦にならないとも限らない。しかし両国が本心では戦争を望まないとなれば、結局外交的には北朝鮮とアメリカのそれぞれの軍事力をバックにした外交交渉での解決ということが考えられるが、中国やロシアそして韓国や日本の思惑も絡んでくる。最終的には北朝鮮とアメリカが双方どこで納得するかということになるが、両国が納得・合意する条件が今後の日本の在り方に大きな影響を持ってくると思われる。

日本としてはもしそうなった場合に備え、そのときの合意条件について特に日本に不利な場合が重要だがいろいろな対応策を検討し、どうなってもよいように裏で手を打っておく必要があるような気がする。日米同盟の今後についてとか、日朝直接対話とか、日中関係改善とか、韓国との関係見直しとか、いろいろ検討課題はあるような気がする。とっくに政府はそういうことも見込んでいまの対応をしているのかも知れないが、北朝鮮ミサイル発射と水爆実験のニュースを聞いての拙い私の感想である。


補足1: 9月28日臨時国会冒頭に衆議院解散とか
2017.09.19
安倍首相が衆議院議員任期があと一年くらいあるのに解散するというはなしで野党などは大義がないと騒いでいるが、不穏な世界情勢であと一年あるいはそれに近い時期のうちに大きな決断をしなくてはならないあるいは大事件が勃発するかも知れないとのなにがしかの情報を政府は握っていて、そのときの政治混乱を避けるため選挙をいま済ましておこうと考えたのかもしれないと、私はふと思ってしまった。もしかしたら北朝鮮問題の大転換があるかも知れない。

補足2: 
万歳三唱の意味は
2017.09.29
衆議院が9月28日解散したあと、小泉進次郎氏が記者に議場で万歳三唱しなかった理由を聞かれ合理的意味がないからと答えているテレビニュースを見た。私は従来から万歳三唱にはそんなに違和感はない。これからの選挙戦で敗れるかもしれないが、自分の身はどうなろうともこの国がいつまでも繁栄し続けるようにと願っているということで、万歳三唱するのだと私は解釈している。


(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
  No.460  北朝鮮問題の行方_日本の備えは如何  (2018.05.07)

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