2年くらい前、妻が上京した際に千円くらいの万年筆をおもしろがって買って来た。それが写真の1番と2番のものである。それを私がもらって使い始めた。そのときに四半世紀くらい前に出向していた会社の社長の受勲祝いのパーティーで引き出物の一つでもらった万年筆(写真の3番)を仕舞ってあったのを思い出して取り出して同時に使い始めた。インクは太字の1番をロイヤルブルー、細字の2番をレッド、中字の3番をブラックにした。
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(写真上から順に)
1:ペリカン(ペリカーノ・ジュニア)・太字 軸とキャップ・赤紫
2:パイロット(カクノ)・細字 軸・白 キャップ藤色
3:プラチナ(多分#3776バランス)・中字 軸とキャップ・黒
4:セーラー(マイファースト)・細字 軸とキャップ・黒
5:プラチナ(プレジール)・細字 軸とキャップ・赤
6:ペリカン(ペリカーノ・ジュニア)・太字 軸とキャップ青 |
その後、安い万年筆にはまって筆状に文字もかけるペン先もセットになっている4番を買ったが、筆文字はほとんど使うことがないから細字ペン先にしてインクはブラックで使うことにした。そしてそれらをいままでノートにメモするときに使い分けてきたのだが、途中から1番はキャップが割れ、また1番と2番はインクが軸の先端部とキャップの口まわりに付くようになって手が汚れるようになった。2番は知らぬうちにズボンにまで小さい赤い点も付いた。
そこでこの4月初め鹿児島市に行った際に、2番の替わり用として5番を買い、1番の替わりには同じ6番を買った。1番はキャップの口側が薄く割れやすいのが欠点だが書き心地がよいので同じものにしたわけである。ところで1番と2番はなぜインクで手が汚れるようになるのかということだが、私の見るところ他のものと異なるのは他のものは軸とキャップがネジ式あるいは嵌合式だが留める位置はキャップ口部であり、1番と2番は嵌合式でキャップ先端内の細くなった部分と軸のペン先近くが嵌合するということである。
ペン先をキャップ内の狭い穴に入れるときインクが周囲に付く。軸の出し入れでその回数を重ねると付いたインクがキャップ内に広がりそれが書くときに握る軸部分にも付着するので手が汚れるわけである。他のペン先が収まるキャップ内空間が広いものにはそういうことは起こらないようである。キャップが閉ったときの位置に置いた写真を見てみれば、ペン先部がキャップ先端部に嵌合する1番あるいは6番と2番はペン先位置がキャップの奥にあることがよく分かる。
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