My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編: No.366  
  2016.10.03  パパイヤの花_雄株と雌株  
 
 
屋久島ではパパイヤは簡単に育つようで、庭や家庭菜園みたいなところに植わっているのを見かけることも多い。わが家ではかつて苗を植えたことがあるが、まだ防風林が整わないころだったからか、二回とも台風でやられてしまいそれで諦めた。以前散歩で通りかかった道沿いの空き地で農家の人が未だ熟れていない青いパパイヤの実をスライスしたものを張った網の上で干していたので聞いたら東京だかどこかの都会の料亭に納入しているというはなしだった。また地元の店でも実を売ったりしているから栽培農家もあるようである。

雄株の雄花と思われる
(小さい花がたくさん)
実のついた雌株の雌花と思われる
(花は比較的大きい)

私がよく散歩している道沿いにも家の敷地縁の道路脇にパパイヤが生えているところがある。種を捨てたところから生えてきたのか、道端に植えたものなのか定かではない。移住以来パパイヤは見なれているのだが、ある年その花に種類のあることに気がついた。実がついている木とついていない木で花の大きさやなり方が大きく異なる。以来、雄株と雌株があるのだろうと思って毎年ながめているのだが、今年も雄花の小さいのがたくさん出ているのに気がついた。雌木は順次花が実になって行き新しい実の上方にまた花が出るようで花は大きいが花盛りという感じにはなっていない。

ネットで見たところでは、木だと思っていたパパイヤは常緑性多年草だそうである。熱帯アメリカ原産らしいのだが特定はされていないそうである。在来種は高さ2~10mになりヤツデに似た大きい葉が頂点から次々と出て来て古くなった葉は下から黄色くなり順番に落ちる。花は、白色で雄花、雌花、両性花があり、種類や品種によって雌雄異株、雌雄同株があるそうである。

また、雌花は受粉しなくても結果する単為結果性で実になる部分が卵型で大きく花びらが5枚ついている。また両性花は花の付け根のほうが大きく全体に長細く雄しべも雌しべもあり自家受粉する。雄花は小さい花がたくさんつく。園芸品種はほとんどが両性株で、雄花、雌花、両性花が1本に咲く。果実目的で栽培するなら雌株か両性株でないと実はならないそうである。
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