My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.342  
  2016.04.25 地震への備え_わが家にはテントと寝袋がある  
 
  平成28年熊本地震が発生して震度7で倒れなかった家が二回目の震度7の地震でかなり倒壊したようである。一回目で倒れなかったから大丈夫だろうと家に戻って寝ていて巻き込まれ亡くなったひとも出たようである。家屋の耐震は一回限り保証なのかあるいは二回目の方が一回目より家が倒れやすい性質の揺れが強かったのかも知れないが、テレビ番組での解説では一回目の揺れで見かけでは問題なさそうでも弱っていてそこに二回目の強い揺れが来て倒れたのだと思われるというようなことを言っていた。

私はそれを聞いて一回の強い揺れで大丈夫でも二回目の強い揺れで家が倒壊する可能性が高いというように受け取った。そうであるならば一回大きな地震にあった家が耐震診断でOKでもその後そのまま住み続けることは危ないということになる。一回目のあと補強でもしていれば大丈夫だろうが、そうしていないと何年もして忘れたころにまた前回同様の大地震があったら家が倒壊する可能性があると解釈できるからである。今回二回も震度7にあって大丈夫だった家などでも補強あるいは建て替えしないでは住み続けられない気がする。初め10万人以上いた避難者はいま6万人余(屋久島人口の4倍以上)ということだが、何もせずもとの家に住み続けられるひとはどれくらいなのかと気になるところである。

はなしは変わるが、わが家は地盤の沈下で家屋が東西方向に傾いている。東西両端部付近でその傾向が強い。強烈な台風のあとその傾きがさらに顕著になった。だから大きな地震が来たら家が倒れるかもしれないという不安はある。東日本大震災のあと大地震が来たらどうしようかと考えて、わが家では二人用のテントを購入した。移住前に使っていた寝袋を二つとってあるから、庭にテントを張って寝られるようにするつもりで購入したのである。

私たち夫婦はひとがいっぱいいるところで用を足すのが苦手である。私などは30分以上もトイレを占拠することしばしばだから、せかされるような環境では体調を崩してしまう。東日本大震災のあと、水や保存食も購入したのだが年月が経過しているうちに処分しても補充しないで来たから、いまは日常の冷蔵庫と冷凍庫の中身で凌ぐことになるがその補充日程のめぐり合わせで凌げる日数は変動する。多分数日支援物資が来なければ食料は尽きると思われる。

わが家のある集落では、生活館(いわゆる公民館)と小学校(体育館あり)が町の防災計画(主に大津波を想定しているようである)での指定避難場所だが、他に隣の集落にある中学校(体育館あり)も私たちの避難場所になり得るのではないかと思われる。5kmくらい先には本格ホテルも2軒あるからそこは大規模危機の場合は多分開放されるのではないかと思われる。また日常デイサービスをしている福祉協議会の施設も5kmくらい先にあるが近くに診療所があるから多分福祉避難所になるのではないかと思われる。わが家は標高から見て津波は来ないと思われるが、外出中の場合は大津波か大地震かは問わず避難所として心得ておいたほうがよいかも知れない。

在宅時の大地震あるいは大地震でも帰宅が出来た場合、わが家に被害があったら、トイレその他環境に不安がなければ避難が第一選択肢であるとは思っているが、その環境確認をどうするかということになる。町の防災計画には各戸全てに避難情報の連絡があるとは期待するなとあるから、防災無線での連絡や伝令などない場合もある。

車による移動は橋や道路が確保されていれば問題ないが、道が寸断されれば車利用は出来ない。またわが家は西側の道の反対側が丘の縁で大きな石垣がもとの土の高さの上に積まれ家の屋根より高い。それが崩れたら駐車場の車を潰し家の壁も壊す恐れがある。また家から農道に至る道の片側は石垣でいまでもときどき石がひとつ二つと転がるから、地震で石垣が崩れれば車で移動は出来なくなる。

情報を得るのに車が使えなくなったりしたら、歩いて行ったり来たりということになる。そして状況を確認したあと、態勢が安定化するまでテント生活をすることに決めても、水や食料その他の物資を貰うに車が使えず歩いて行ったり来たりは散歩で慣れているとは言えかなり負担である。勿論家が完全に倒壊し中の物を出せなければはじめから避難所へ行くしか選択の余地はないのだが、自分たちの性格上なるべくそうならないことを願うばかりである。

以上のわが家のはなしは、発生リスクは低いと思われるが熊本地震の報道を見つつわが家が大地震にあったら最悪の場合どうなるかと妄想的に夫婦ではなしたりしたことである。
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