まずは4月1日の写真である。散歩で通る他集落にあるミカン園そばの道のあるT字路の角の林の中に咲いていたものである。近くの農家のひとが植えておいたものが株を増やしたのか何株もある。私の知識の範囲では多分クンシランである。クンシランとはヒガンバナ科クンシラン属の植物の総称でランとつくがラン科ではないらしい。そしてクンシランとして一般的に園芸用に流通しているのはウケザキクンシランということなので、これもそれであると思われる。ウケザキクンシランは南アフリカ原産で肉厚の葉とオレンジ色の花が特徴、日本には明治時代に渡来したそうである。
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4月1日・クンシラン |
4月22日・ハナキリン |
次は4月22日の写真である。集落の中心街近くの県道から上の農道へ行く曲がり角をちょっと入ったあたりに咲いていた花である。しっかりした感じの小さい花だが葉も丸みがあって総体的にこじんまりとした優しい感じがする木である。ネットで赤い花で調べてもなかなか該当するものが見当たらず名前が分かるまで少々時間がかかってしまったが、ハナキリンという木だと分かった。マダガスカル原産のトウダイグサ科の低木で、花が美しいので観賞用に栽培されているとある。私が見かけたのは石垣下の道の幅細の縁で生け垣もいらなそうなところだが、そういうところだから目にとまったと思われる。葉は若い茎の先端付近に多数つき生長すると棘に変わるがその棘で他のものにからまるらしい。花は茎の先端につき一対の花弁状の苞があってこれが赤、橙、黄、白などに着色し目立つそうだが、私が見たのは赤色である。この花は切ると乳液が出て有毒だそうである。
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5月2日・エビネ |
5月9日・フトモモ |
次は5月2日の写真である。これは位置は離れているが、クンシランと同じ場所の林の中に咲いていたものである。私はこれはエビネであると思ったが、どういう種類なのかについては知識がない。花は周辺あるいは外側が白く内側が紫に見える。ネットで見るとキリシマエビネに似たような写真があったが、同じ名前でも花の色が違うのもあるようで私としてはなんという種類か分からない。クンシランと同じ場所から言ってこれも近くの農家のひとが植えたのではないかと思われる。花びら(花弁か)が垂れ下がってランプの覆いのようになった中に紫の花びら(唇弁か)があるようで趣がある。エビネの花や形は種ごとに特徴があるだけでなく同じ種の中でも非常に個体差があり二つと同じものはないと言われるほどだそうだから、素人の私に種類を特定するのは無理そうである。
次は5月9日の写真である。これは散歩途中にある川の縁で見たフトモモの花である。屋久島で川のそばに生えているのをよく見る。東南アジア原産の果樹で中国名は蒲桃(ホトウ)、それから来たのか当地ではホートーと言っている。そして尾之間から安房に向かう県道の途中にホートー川というバス停がある。ホートーが川べりに多く生育しているからそういう名がついたらしい。サルの好物らしい実は夏に黄色く熟し味は薄いがバラのような芳香があって食べられる。私が食ったところではパサパサしてうまい感じはしなかった。食ったあとの種を庭の縁に捨てたのだが、芽を出していまは2m以上の高さにまで成長しているがまだ花は付けない。
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