5月の連休中にトイレが詰まった。便器の上面近くまで溜まった水がなかなか排水されない。かなりの時間をかけて徐々に水位が下がっては行く。詰まってから何時間か水を流しては排水することを繰り返したが状況は改善されない。そこで連休中でも開いていた金物店で水洗便器の吸引器を買ってきた。それで水が便器に溜まらず流れるようになるまで何回か水を流してはパッコンパッコンを繰り返した。
一応便器に水が溜ることはなくなったが、底部に残るべき水の面が排水完了時に配管の真空に引っ張られ空気が入ることを繰り返すように揺れて落ち着くまでに時間が掛かる。水は抜けるが詰まりは完璧に解消されていない感じである。そこで屋外のトイレにつながるマスの内部を見てみようと蓋を開けようと試みたが、20年近く開けたこともないせいかこびりついた感じで開かない。開けるのを諦めて連休明けにトイレから浄化槽までの配管点検および必要なら清掃をしてほしいと清掃社に依頼した。
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上: トイレ用マス(オレンジ色)と
マスとその下流配管に詰まっていた根
(二つ折りにしてあるが全長約2m)
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下: 曲がりマス(黄緑色)と
浄化槽へ行く配管
(マス側が沈下して配管が一部逆勾配) |
上: トイレ用マス(オレンジ色)と
トイレとその他の汚水が合流する
トラップマス(黄色)と
曲がりマス(黄緑色)
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下: 新たなトラップマス(黄色)と
曲がりマス(黄緑色) |
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連休が明けて清掃社の人が来てくれ、まずトイレにつながるマスの蓋を開けたのだが、水が流れるちょっとした隙間があるだけで木の根らしきものが詰まっていた。マスのトイレ側配管の継ぎ目の接着が1cmくらい剥がれていてそこから根が配管内に成長したようである。根が出ているところは幅1mm・長さ1cmくらいだからすぐにむしって下流の配管から引き出したら約2mでアナコンダを思わせるような感じに成長していた。約20年の間に配管内にはびこったわけである。
そのあと台所や風呂の排水と合流するトラップマスとその先の浄化槽の方向に配管を曲げるマスの蓋も開けて点検したのだが、この二つのマスに汚物まじりの水が溜まっていて水を流し水位が高くなると水は流れて行くものの汚物は少しづつしか流れて行かない。二つのマスが沈下していて浄化槽への配管の途中から逆勾配になっているようである。そこで今度は清掃社に紹介してもらい配管工事業者に修理を依頼した。
5月の下旬になって配管修理に来てくれたのだが、地面を掘って配管を確認したらやはり二つのマスの沈下でトイレ側は急勾配に、浄化槽側は逆勾配になっていてマスに水が溜まるようになって流れにくくなっていた。そしてその対策として二つのマス交換と曲がった配管を修正・交換し水が溜まらないように勾配調整してもらった。今回家を建てて20年位で発生したことから考えれば、多分この工事で今後トイレ詰まりの心配はなくなったと思われる。しかし、トイレ用マスには根の切断個所が残っているのでそこからまた伸びてこないかは定期的に見て行こうと思っている。
補足1:
コンクリートマスの漏水
2014.10.26
久しぶりに排水配管のマスをのぞいてみたら、風呂と台所と洗濯室からの排水マスの水位が排水管下端から底までの3分の1くらいになっている。その水位で溜まっているのでそのレベルに漏水箇所があるようである。約20年経過してコンクリが劣化し微小孔が開いたと思われる。内径コンクリ面が侵食されたようになってもろくなっている。ちょうど以前基礎沈下部を補強した余りのホームセメントがあったのでそれで底と内径の配管高さまでにモルタル内張りをした。防水あるいは速乾セメントではない普通のセメントなので作業から翌日午前まで風呂にも入らず洗い物もしないで硬化を待った。17~18時間経って表面が硬化しているのを確認し使用を開始した。これは応急処置のつもりだが、再発に備え防水セメントを購入しておこうと思っている。
補足2:
またトイレ用マス部配管継ぎ目から木の根
2015.07.27
昨年トイレ用マス部配管継ぎ目からの木の根が入り込んで管内にアナコンダが潜んでいるような感じになっていた(本文記事・写真参照)。そのとき管内の根を除去したのだがその後の約1年で木の根がまた成長し長さ170cmくらいなっていた。そんなに大きくなく昨年のように管が詰まる心配はないが除去した。ネットで排水管継ぎ目から木の根が出てくる件で検索した対処法の記事によれば定期的に除去するしかないようである。工事業者はカットする工具(多分管内に挿入しながら刃を回転させる工具)を持っているらしい。
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