My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編  ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.195  
  2013.11.18  オニフスベあるいは巨大なほこり玉  
 
 
散歩で山裾の農道を歩いていたらミカン園の入り口通路と思われる場所の脇にハンドボール大の白い玉が見えた。私は実物を見るのは初めてだが、ことしTV番組・探偵ナイトスクープで見たしもっと以前になにこれ珍百景でも見た気がする。得体のしれないものの正体を探る番組だったが実はオニフスベというキノコの一種と分かるというはなしだった。番組ではオニフスベはバレーボールくらいに大きくもなるというはなしだったから私が見つけたのはちょっと小さめだなという印象だった。

最初:10月中頃 2回目:3週間後

番組では時間が経つと褐色になるということだったので、後日また通りかかったとき見てみたら表面が褐色がかって皮がむけかかっていた。ネットで見てみたら、オニフスベは地域によって別の種に分かれ世界中に広く分布するが、日本のオニフスベは担子菌門ハラタケ目ハラタケ科のキノコでヤブダマとかヤブタマゴ、キツネノヘダマ、テングノヘダマ、ホコリダケなどの別名もあり、夏から秋、庭先や畑、雑木林、竹林などの地上に一夜にして発生し白色の球状で直径20~50cm、内部は白色で弾力があるそうである。私が最初に見つけたのはその時のようである。

その後次第に褐色の液を出して紫褐色の古綿状になって成熟すると外皮がはがれて中の異様な臭いのする胞子塊があらわれ、その胞子塊が風に吹かれると次第にほぐれて胞子を飛ばしあとかたもなく消滅するそうである。それでヨーロッパなどではジャイアント・プフ・ボール(巨大なほこり玉)と呼ばれるらしい。私が二回目に見たのは外皮がはががれるちょっと前かも知れない。

オニフスベは一応食用キノコで、成熟しているとアンモニア臭がきつく食用にはできないが、内部が白いうちは皮をむいて調理すれば食用になり柔らかいはんぺんのような食感でおいしくはないがまずくもないとのことである。食べ方としては、スライスしてフライにしたものをタルタルソースなどで食べるとか汁物、揚げ物などにするるらしい。日本のものと種が違うようなだが、ヨーロッパではスライスしたものをバターで焼きパンにはさんで食べたりするらしい。
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