My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編: No.171  
  2013.06.10  平内民具倉庫一般公開の意味は  
 
 
4月から6月までの第二土曜日曜、聞いたこともない平内民具倉庫が一般公開との町内放送があったので4月の第二日曜に行ってみた。この民具倉庫は平内にあり廃校になった八幡中学校の講堂だったみたいな建物を利用しているようである。よく体育館や集会所などにも講堂を兼ねて演壇というか舞台というかそういうものがあるが、ここにもそういう舞台みたいなところがあったので、多分講堂かと思ったわけである。


保管品を見た印象である。牛具とか籠とか背負子とか木こり道具などは今は使われているのを見ないからかなりのむかしからあったものかもしれないが、他のものは私が田舎にいたときや幼いときに使われていたり見たりしたような気がするものでそんなに古くはないみたいである。和船については私の田舎の近くにすぐ行ける海がなかったのでよく分からない。聞いて失念してしまったが、焼酎の壺は沖縄から来たもので焼酎を飲んだあと何かに利用して来たので残っているとのだが、沖縄にもあまり残っていない珍しいものだそうである。


屋久町と上屋久町が合併する前には、屋久町で民具の展示施設みたいなものを建設する計画があって、ここはそれまでの保管庫・倉庫ということだったが、合併で施設建設が立ち消えになってしまっていまに至っているそうである。倉庫の公開だから品物の名称や年代や使い方やその背景などの説明表示は何もない感じだったが、職員の手元には寸法を測ったりスケッチした資料が見えたので、いまでも資料づくりは続けているようだった。


私には展示品がどれくらい保存価値があるのか分からないが、保存していく必要があるのならきれいにクリーニングして劣化を防止する必要があるものもある気がした。埃にまみれたようにくすんでいるのはそれなりに歴史を感じさせるが、保存意欲はかきたてられない。一般公開するということは、その裏に何らかの目的あるいは意志があるのだと思われるが、どうしようとしているのか伝わって来なかった。もしかしたら町民の反応を見て考えようということかもしれない。


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