My logbook : 屋久島方丈記 
Home > backnumber目次 > 記事
  日誌編  ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.169  
  2013.05.27  田んぼのシギと草っぱらのサギ  
 
 
4月から5月にかけて見かけた鳥の光景である。ある日に散歩で通りかかった県道脇の田んぼで二羽の鳥が付いたり離れたりしながら動き回っている。歩いては水中を突っついて何か食っている様子である。一羽は脚が長いがもう1羽はそれより短いようで水面に浮いて泳いでいるように見える。写真を撮ってきて私の持っている野鳥の本と照らしあわせてみたら脚の長いのはセイタカシギであるとすぐ分かった。

右がセイタカシギで左はアオアシシギらしい チュウサギと思われる

もう一羽の方もシギらしいので当たりをつけて順次シギの特徴を見ていたらクチバシが長く上に反っていると書いてあるのが一つあった。写真でクチバシが反っているように見えるのでアオアシシギらしい。そのあとネットでセイタカシギとアオシギで検索し一緒に写っている写真で脚の長さの差を見てから、撮った写真で田んぼの水面がセイタカシギの脚のどのへんにあるか見てみたら、水面に浮かぶように見えておかしくなさそうだから、アオアシシギで当たっていると思われる。

その日は何の鳥かなということに興味があって写真を撮っただけだったが、何日か経って同じ道を散歩していたら道端に鳥の死骸があった。猛禽類にやられたのかタヌキにやられたのか知らないが、胴から上の残骸みたいになって他の部分はなかったが色の黒いところがあったからセイタカシギかも知れない。そして田んぼにはもう鳥の姿は見当たらなかった。

もう一つは、散歩で通る道の側の牧草畑地での光景である。ある日、白いサギが畑の真ん中にじっと立っているのが見えた。だんだん近づいていくとわれわれから離れるように静かに場所を移すこともあるが逃げるというほどではない。ときおりパッと草むらを突っついては虫を獲って食っているようである。見えない少し離れた牧草地にももう一羽いたのでつがいかもしれない。この道は家の近くなので散歩の帰りにほぼ毎日通るのだが、次の日も次の日もわれわれを待っているかのようにそこにいた。今日もいるかなと思うといるのである。一週間ぐらい期待に背かずいたのだが、牧草刈りが行われた日から見かけなくなってしまった。

私の持っている野鳥の本によれば屋久島で見られる白いサギは、ダイサギ、チュウサギ、コサギという種類らしい。チュウサギは水田や草地でよく見られあまり鳴かないが、他は水田や河川でよく見られ鳴き声も出すとある。われわれが見かけたサギは牧草地に何日も居続けていたようだし、鳴きもせずじっとしていることが多いからチュウサギと思われる。
.   
 
 
back
「My logbook : 屋久島方丈記」は、「 My logbook : 屋久島生活の断片」の
日誌編 と 偏見ご免のたわごと編 の 継続版です。
My logbook : 屋久島生活の断片」の ご案内
日誌編 と 偏見ご免のたわごと編 (2010.05.31までの記事)
屋久島釣り場案内
妻関連の「SpinCom」と「SpinCom Gallery」