1月末ころ散歩の途中ウメが咲いていた。鳥が何羽か枝から枝へと忙しく移動しながら花の中をくちばしで突いていた。妻が「ウメにウグイス」と言うからあれはウグイスかなと言うのでウグイスなら面白いと写真に撮ろうとしてよく見たらスズメくらいの大きさというウグイスにしては小さくメジロのようである。撮ってきた写真を拡大してみたらやはりメジロである。
|
|
散歩の途中で見かけた梅の木(左の木に鳥が来た) |
|
|
鳥をクローズアップしたらメジロ |
参考写真・ウグイス(無料写真から) |
そこでネットでウメとメジロで検索してみたら、メジロはウメの花蜜に目がなく早春には梅の花を求めて集まってくる、そして比較的警戒心が緩いので姿をよくひとの目に触れるとある。「ウメにウグイス」という言葉を聞きかじっているから色が緑っぽいのがウメの木にいるのを見てこれがウグイスかと私たちは思ってしまったようである。屋久島のメジロはシマメジロという種類らしい。
さてメジロとウグイスのことである。メジロと同じように春を告げる鳥のウグイスは梅が咲く頃によく通る声でさえずりはじめるが、警戒心がとても強く「声は聞こえど姿は見せず」でほとんど薮の中にいるから、ウメに来て人目につくことはめったにないそうである。またウグイスの色は灰褐色(オリーブ色に近い)でメジロの色は緑色に近い。そしてウグイス色というとウグイスの色を想像するひととメジロの色を想像するひとがいるということである。
次いで「ウメにウグイス」のことである。私はウメにウグイスが来ると思い込んでウメに来たメジロをウグイスではないかと思って見てしまったが、「声は聞こえど姿は見せず」と言われるようにウグイスはウメにめったに来ない。それなのに「ウメにウグイス」とよく言われている。その訳は、ウメは春を待つ人々に咲きかけウグイスは春の訪れを歌う、春のおとずれを象徴するものの取り合わせとして人々に親しまれてきたことから、「取り合わせが良い二つのもの・美しく調和するもの」と言う例えの成句・決まりきった言い回しとなったのだということである。
.