My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編  ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.127  
  2012.10.08  わが家で初めてのバナナの実  
 
 
9月も終わろうかというころ、台風17号が来るというので庭の片付けをしていたら敷地の境界付近に植えてあったバナナに実がなっているのを見つけた。周りの草やバナナの葉に隠れていままで気づかなかったのだが知らぬ間にかなり大きくなっていた。このバナナの木(本当は草だが大きいから木と通常呼ばれているようである)は何年か前に近所の家から苗を分けてもらって植えたものである。多分芽を出して2年目くらいのものだったとすると、今回実を付けたのは5年目くらいに当たると思われる。

(写真・左: 実の付いたバナナの木)
(写真・左: 見つけて二日後台風で倒れた木から切り取ったバナナの実)


バナナがどういう成長過程をたどるのか知らないのでネットに出ていないかと見ていたら、いくつかの記事が見つかった。私がわが家で気が付いたのが9月終わりころだから、9月初めに花茎を見つけたという例に似た過程をとるものと思われる。そうとすれば収穫時期は来年の春ということになる。不測の事態があってそれは叶わないことになったが、わが家のバナナも9月初めころに花茎が出て来ていたとして、その例に倣って成長過程を予想してみる。

9月初め花茎が伸び始める。花茎の先端部の濃い赤紫色の大きな苞の中にはたくさんの花が何段にもなって入っていて一番外側の皮の下から順に花が咲き実が出来るようになる。花が咲いて受粉したあと実が成長して皮の下から房が顔を出すのだが、この段階では一日に何センチも成長するそうである。

9月の半ば過ぎには実がたくさん付く。初めの花を見てから7日で5-6段の房が出て10日目には9段くらいになったという記事もあるところから、この段階の成長はとても速いようである。わが家では実がついたのを見つけた時すでにそのくらいの房が付いていて一つの房が二層になっていて実が各15本くらい付いていた。こういう段階になると先端の大きな苞の中にはまだ小さな花がたくさん入っているが、記事の例ではそれらはもう大きく実らないと判断し貧弱な実に養分を取られないよう10月初旬に苞を切り落としたとある。そこでわが家では見つけた当日に切り落とした。

そして台風が来てその翌朝、どうかなっていやしないかと見に行ったら件のバナナの木が根元から折れて倒れていた。夜中に東寄りの風にやられてしまったようである。実の部分だけ切り取って倒れた木は整理した。実の房は9段あったが、これからの成長を見ることができなくなったのは残念だった。収穫が叶わなくなった不測の事態は実を見つける切っ掛けになった台風だから、たった2日収穫を夢見ていただけだった。

記事に倣えば、翌年1月半ば過ぎると実は長さも太さも大きくなっているはずである。しかしまだ青くて硬いままである。それがもう少し大きくなって採ってすぐ食べられるくらいに実が熟すのは4月末ころだそうである。収穫できるようになるまでには実をつけてから半年以上かかるようである。一度実がなったバナナの木は枯れてしまうので収穫後は切り倒して新しく芽を出してきた若木に替えていくということだが、今回実が熟すのを待たず倒れてしまった。わが家では2年くらい前と今年若木が芽を出し育ってきているが、それらに早々と世代交代してしまったということになる。
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