My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編 (with photo) ・ 偏見ご免のたわごと編  
  たわごと編: No.6  
  2010.06.28  約11時間の停電  
 
  6月20日、9時30分ころから20時30分ころまでの約11時間停電があった。停電になってから大分たった12時前に防災無線で「復旧に相当かかる」、「今しばらくお待ちください」との放送があった。この放送を聞いて思ったのは、相当時間がかかる故障で2時間くらいは経過したのだから今しばらくということは2時間よりは短い多分1時間以内に復旧するだろうということである。

ところがどんどん時間が経過し似たような放送はあるがなかなか復旧しない。17時ころになって初めて、安房川発電所の配電機器が損傷し復旧作業に努めている、19時ころ復旧の見込みと、原因と具体的見通しが放送された。私としては故障後なるべく早く原因と復旧見込み時間をなぜ知らせないのかと文句を言いたくなった。「今しばらく」を信じてその後の行動予定が何とかなるだろうと思って対応を考えず待っていて、「今しばらく」が一向に今しばらくでなくずるずると無駄な時間を過ごし行動予定をキャンセルするはめになってしまうことがあるのである。

妻は停電が始まってすぐ用事で出かけ、用事の済んだ後12時ころ買い物をしてから帰ろうと尾之間のAコープに立ち寄ったら停電で臨時休業だったそうである。店長と思しき人が道を挟んで反対側にあるJA電気係の事務所前に立っていたのを見て、妻は電気事業をしているJAでは相当前からこの停電は長引くという情報を持っていてそれでAコープは臨時休業にしていたのではないかと思ったそうである。

翌日の報道では、発電所を運用している屋久島電工からの発表らしいが、屋久島町南部(旧屋久町)で午前9時半から約3300世帯が約12時間停電、落雷による(安房川発電所の)配電設備の焼損が原因とみられる、ということである。今回は梅雨で長雨が続いている時期の落雷だったようだが、昨年の10月にも発電所の配電設備の焼損で7時過ぎから16時30分過ぎまで停電。そのときは天候の問題ではなく設備にアオダイショウか何かが入り込んでショートしたらしいとの噂があったりして、運用管理上に何か問題があるのではないかというはなしを耳にしたことがある。

いつだったか忘れたが、発電機1台で運転していて負荷が増えたら2台目を運転するつもりがタイミングを逸して1台運転で負荷がかかりすぎ設備が焼損して停電になったというはなしもあった。私の自家発電機の経験では1台で容量の何パーセントかの負荷に達したら2台目が自動的に運転開始するようになっているはずだからおかしいなという気がしたことがある。やはりなにか運用管理上に問題があるのではないか思われる。あるいはそもそも設備能力が需要に追いつかなくなっているのかもしれない。

最近よく電気関係の工事で停電の連絡などがあるとき、安定供給のために協力してくれという放送がある。そしてまた同様の理由で各家庭に電流リミッターが設置されつつある。今月わが家には40Aのリミッターが付けられた。その矢先が今回の大停電である。根本的解決は設備の更新・増強に待たなければならないかもしれないが、技術があるならば停電発生時に見究めて早めに原因と復旧見通しを具体的に放送して利用者の行動予定見直しが出来るようにはしてほしいものである。


補足: 
鳥獣被害による停電_種子屋久農協の電気供給エリア全域
2023.06.02
台風2号の影響で雨模様だった昨日、15時ころから約1時間余停電があった。町内放送によれば初めは原因調査中で復旧のめどは立っていないということだったが、その後鳥獣被害による停電で復旧に2時間くらいということだった。実際は停電になってから1時間余で復旧した。私は鳥獣被害による停電ということが気になっている。むかし大停電があったときどこかの施設に蛇が入り込みそれが停電の原因になったという噂を聞いたことがあるからである。
(追: 本日午後ある屋久島のブログで知ったのだが、春牧の変電所付近の電柱で猿が感電。激しく燃えたため部品の交換で約2時間停電したとのことである。何が激しく燃えたのかの情報記載なし。)
 
 
 
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