屋久島生活の断片・日誌編
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No.292  輝く大地のこと  [H22(2010).04.26]

散歩していたとき見た光景である。3月末ころの午後4時近くである。道の西側の牧草畑を見たら草の葉に日の光が反射してそれが風になびいて変化するさまがとても美しく大地が輝いているように見えた。そのときああこれこそエイトマンの歌の輝く大地と歌いたくなるような光景だと思ったのである。そして「光る海光る大空輝く大地」とくちずさんだ。

草の葉に日の光が反射して光って見える
(白く見えるところ)
レンゲの花がいっぱいの牧草地
(2年前の3月31日、今年は花が少ない)

あとでネットで確認したらエイトマンの主題歌では「光る海光る大空光る大地」という歌詞だった。しかし私の感覚では「輝く大地」だったのである。光るとは輝く感じだが歌詞の語呂の関係から海と大空は光るになっている。大地は輝くなのだ。私は「光る大地」を「輝く大地」だと思い込んでいたのである。そしてその「輝く大地」が見た光景にぴったりな感じがしたので「光る海光る大空輝く大地」と口をついて出てきたのである。

ブルーコメッツに「草原の輝き」という歌がある。失恋の歌みたいである。あなたの家は草原の向こうにあるというような歌詞があって草原の輝きというのは恋の思い出ということのようである。アグネス・チャンにも「草原の輝き」という歌がある。これも恋の歌である。あなたの好きなそして私の好きな草原、その輝きは恋の思い出であるというようなことを歌った歌のようだが、私には草原の輝きと恋を結びつける思い出はない。

しかしそよ風に揺れ輝く草原を静かに眺めて時を過ごした印象はずっと心に残るのではないかという気がする。それを確信するほどに見た瞬間のああこれが輝く大地なのだという印象は強かった。写真を撮ったが光と風と揺れの作り出す草原の輝きは写らない。ただ草が光っているだけに見える。しかし実際を見たものには輝く草原がよみがえる。

アグネス・チャンのその歌にはレンゲの花を枕にまどろんでいたというような歌詞もある。この時期は屋久島ではレンゲの花の季節でもある。


 
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