屋久島生活の断片・日誌編
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No.289  カウンターのこと  [H22(2010).03.15]

妻が趣味で羊毛の手紡ぎをして毛糸を作っている。主に織って作品を作るためだが編み物用の毛糸も作る。毛糸を紡ぐときに出来ばえと言っても綺麗かどうかではなく太さとか重さに関することだが、その出来ばえを確認する工程がある。私が見ているところではそれに二通りのケースがある。

紡毛機で紡ぐ 「かせあげ」カウンター部と巻き取り状況

多分一つは思ったように出来たか試しで紡いだ「毛糸の番手」=「何m/g(グラム当りの長さ)」を確認する場合である。紡毛機で紡いでそのボビンに巻き取られた毛糸の番手をすぐ確認する。もう一つは本格的に定量紡いだ毛糸の番手を確認し重量とともに記録して保管に備えるためである。このときは紡毛機で紡いでそのボビンに巻き取られた毛糸を木枠に巻きなおす。それを蒸す。紡いだままでは毛糸が撚れるのでまっすぐな糸にする(撚り止めする)ためである。それを乾燥させた出来上がり毛糸の長さと重さを計る。そして計算した番手とともにタグに記録しそのタグを毛糸に付けて使うまで保管する。ということのようである。

いずれの場合でも出来た毛糸の長さと重さを計る必要がある。重さは秤量1kgあるいは2kgのデジタル秤で計っている。長さの方は「かせあげ」という道具(一周の長さが決まっている巻取り機)に紡いだボビンからあるいは蒸した木枠から出来た毛糸を巻き取る。何回巻き取ったかを数えれば長さが分る。ところが他に気をとられたりして何回か分らなくなってしまうことがあるらしい。そういう時は「かせあげ」のどこかのポイントで巻いた毛糸の本数を数えることになる。

妻はそれが嫌になってその対策にどこかで見かけた回転数をカウントするカウンターを付けたいということで、私にそれを頼んできた。カウンターを付けることは簡単なことである。ネットで2千数百円のラチェットカウンターを探して購入し「かせあげ」に取り付けた。作動させる回転側突起部は木ネジにスリーブ(ビデオテープの中にあったもの)とした。20年くらい前の「かせあげ」にいま付けてもこれより先20年も使わないと思うが、60代前半になって妻も楽できるところはしたいのだろうと思われる。


 
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