屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.288  のこと  [H22(2010).03.01]

羊といっても飾り物の羊のことである。妻の友人が毛糸作品の展示会を開くことになりその会場の賑わいにともう一人の友人にフェルトの羊の飾り物を作ってもらうことになっていた。ところが頼まれた友人が急病になって妻がお手伝いすることになった。1月のことである。

妻が作った羊の一部

妻としては、作ることになっていた友人の代わりと展示会をする友人のためという同時に二人の友人のためだからと10頭くらい作って展示会に贈るお花がわりにということにして送った。友人は値段を付けず飾り物にするつもりだったが、会場関係者に値段を付けよと言われ売れないようにとかなり高めの値段を付けたそうである。だが買いたいという人はいるものでほとんどが売れてしまった。そして面白いことに男性の方が興味を示して買っていったそうである。

羊はモールで芯を作り羊毛を巻きつけフェルト細工用の針で形を整えながら結構辛抱強く突っつき続ける。脚はモールむき出し、頭は紡いだ毛糸をモールに巻いて形作る。もともと頼まれていた友人は店にも出して評判の羊を作るのだが、妻は習ったことはあるが10頭近く作るのはこれがはじめてである。

妻が作っている最中、羊の写真と見比べて形状がおかしいなどとケチをつけたら、それならやってみろと言われて私も1頭作って見た。本物の羊の写真から各部比率を割り出してモールを折り曲げねじって骨格を作り羊毛を巻いて針で突っついて写真に似た全体形状に仕上げた。頭は妻に任せたが、初めてにしてはわれながらよく出来た方である。これはいま家に飾ってある。


 
 Home   back