屋久島生活の断片・日誌編
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 No.276  犬の後姿のこと  H21.09.07)

7月に気がついたのだが、我が家の犬の顔の右横にぽつんと径1mmくらいの黒っぽいふくらみができたのに気がついた。昨年はできなかったのだが、一昨年はその近辺が脱毛して直るのに錠剤服用で二ヶ月くらい掛かった。その最後のときに念のためにもらった皮膚疾患用の軟膏を塗って様子を見ていたら、ふくらみの近辺を前足で引っかいていたあたりの脱毛が始まって急に広くはげてきた。

我が家の犬は8月で8歳である。7歳を過ぎたころからかあまり家族にまとわりつかなくなって最近は、見知らぬ人、なじんでいない人が道を通ると起き上がって吠えて知らせることは変わらないが、エサをもらうときと散歩を催促するとき以外ほとんど横になっていることが多い。エサをシニア用にして一年くらいになるが、老犬になりつつあるのか本当の大人犬になって落ち着いてきたのか、はたまた夏負けなのかと分りかねていた。そう思っていたら以前よりは広範囲にわたる今回の脱毛なので、晴天の日が少なく湿気の多いこの夏に負けてやはり免疫性が低下しているのかもしれないという気がしてきた。

今年の前半までは散歩途中に急に興味のある方へ強く引っ張ったりするので私は腰をひねったり膝を踏ん張ったりして腰や膝を痛めたりしたが、夏になってから人に寄り添うように歩くことが多く引きが弱くなったように感じられる。散歩の行程も遠くへ行こうとすると今までと違って途中で帰りたがる。

散歩に出るときも自分から勇んでドアのところで跳びあがっていたのが、時に靴を履いている妻に寄り添って大人しく待っている後姿を見る。なんとなく哀愁を感じてしまう。今回は一週間ごとの注射と錠剤服用だが、多分今年も一昨年同様2ヶ月くらいで脱毛が直るのではないかと期待している。そして雄犬らしくもう少し動き回ってくれないとなんとなくさびしい。


 
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