屋久島生活の断片・日誌編
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No.272  コゲラのこと  H21.07.13)

6月上旬のある日我が家の庭木に見たことのない鳥がやってきた。妻のいうところではあれはケラだと思う、家のそばにある大きなアコウの木に来ているのを時々見るということである。鳥の写真集を見てみるとコゲラのようである。

ケラとはそもそもは昆虫の古語で、木の幹をつついて餌の昆虫(ケラ)を探すのがケラツツキ、それからキツツキの名前ができたとか、更にコガタ(小型)のケラツツキがなまってコゲラになったとか言われているようである。コゲラは漢字では小啄木鳥となるそうである。我が家に来たコゲラは木の枝の周りを螺旋を描くように突付きながら回っては上のほうに移動してなかなかひとつところに落ち着かない。

ネットで見てみると、コゲラはキツツキ目キツツキ科、体長15cmくらいで全国に留鳥として分布、平地から低山の林に生息し主に樹上で昆虫類を食べる、とある。またコゲラは9種類の亜種がいて屋久島に生息するのはそのうちの「ミヤケコゲラ」だそうである。オスのコゲラは後頭部になかなか見え難いらしいが赤色の羽毛があるそうである。我が家に来たコゲラはミヤケコゲラということになるが、赤毛が見当たらない感じだったからメスの可能性が高いが断定は出来ない。

日本で確認されている9種類の亜種はエゾコゲラ(津軽海峡より北側)、コゲラ(津軽海峡から日本海側では福井県、太平洋側では三重県の北部まで)、ミヤケコゲラ(伊豆諸島、屋久島)、シコクコゲラ(福井県より西で琵琶湖の中央付近を通り、三重県中部まで)、キュウシュウコゲラ(九州と五島列島、種子島などの離島)、ツシマコゲラ(対馬と隠岐)、アマミコゲラ(奄美大島と徳之島)、リュウキュウコゲラ(沖縄本島とその近辺の島)、オリイコゲラ(西表島)。南に行くほど体色が濃くなる傾向にあって、ミヤケコゲラは本土のコゲラより色が濃いということである。


 
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