屋久島生活の断片・日誌編
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No.265  オオミズアオのこと  H21.04.20)

3月27日朝玄関横で薄青色の翅の蛾見つけた。触っても翅を弱くパタパタさせちょっと動き回るだけで飛ばない。はじめて見たので写真を撮っておいた。なんという蛾かと思って薄青の翅の蛾でネット検索したところ、オオミズアオ(大水青)かその近縁種のオナガミズアオ(尾長水青)らしいが、外見では見分けが難しいということである。

それでもとりあえず、見分け方の項目で両方の個体がなくても分かり易い、触角は「オオは茶色」でオナガは黄緑のことが多いというのと、前翅後縁先端付近は「オオが波状」でオナガは直線が弓状に反った形状というのと、後翅の斑紋は「オオでは楕円」、オナガはやや大きくて円に近いというので判断してみると多分オオミズアオである。

前翅先端後縁 触角 後翅斑紋

オオミズアオはチョウ目・ヤママユガ科に分類される青白色の大きな蛾の一種で、北海道から九州にかけて分布していて、蛹で越冬し年2回4〜8月の間(初夏と夏)に発生するということである。成虫の特徴としては、前翅の長さは10cmぐらいある三角形で前縁は褐色、後翅は後方に伸びた尾状、前翅と後翅の中央に丸い斑紋が各1個、触角は櫛歯状ということである。成虫は口が退化していて物を食べたり飲んだりすることはないということなので蝉に似て交尾し卵を産んだらすぐ死んでしまうのかもしれない。

オオミズアオは夜、明かりに向かってパタパタと飛んで来たりするらしいが、私はこのオオミズアオが飛ぶところを見ていない。ヨーロッパでは水色の羽を広げて月明かりの下を飛ぶ姿が優美なことから「月の女神」と呼ばれているとのことなので一度飛んでいる姿を見てみたいものである。


 
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