屋久島生活の断片・日誌編
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No.259  道の枝切りのこと  H21.01.26)

例年年末になると、集落放送で清掃美化作業の案内がある。青年団は何とか神社周辺とか、婦人会は何処とか老人会は何処とかいうこととともに一般家庭では家の周辺の清掃美化作業をしてくださいという内容である。

私は12月になるとその以前から石垣沿いの草刈りや木の枝きりをして家の周辺をすっきりさせることにしている。垣根状に植わっている自生みたいなよく伸びるハイビスカスを50cm〜1mくらいに切りそろえるのがメインだが、道路側に張り出したヒサカキの枝なども形を整える。北側は家の入り口側で低い石垣の隙間にツツジが植わっているので人が道から上がるとき足に引っかからないように常時切りそろえているから、作業するのは東・西と南側の三辺である。

道の家側 道の農道側
(道に張り出している上の部分までの枝を道幅にそろえた)

東と西はそれぞれ半日作業だが日を分けてやる。南は一日中かかる。計三日かけてやる。南の先は草ぼうぼうの原野状で少し傾斜しているので土流れ防止で挿しておいたハイビスカスが2m以上になっている。そこにノアサガオが縦横にはびこって、つるは庭にまで伸びてくる。そこにクズも加わる。スズメバチがやってくるので12月までは作業できないでいるから、一年に一度この時期整理する。

そのほかに、今回は家から農道へ出る道が気になってきたので左右の枝切りをした。これは何年かに一回しているものである。この道を利用しなければならない家は我が家を含め7軒ある。そのうち1軒は空き家、2軒は別荘、定住が4軒である。そして定住4軒ではそれぞれ敷地内の草木の整理はしているようだが、この農道への道の草木を整理するのは大体私だけである。この道の一部に接している家もあるのだが道側からの様子には気が回らないようである。

私がこの道を整理しなければと思いつくのは、散歩するのがほとんど私たち夫婦だからであると思われる。みんな背の低い車で通行するだけに近いから道に突き出したり垂れ下がってくる枝など気にならないのかもしれない。歩いていると枝葉が顔に当たったり車が来ると避ける余地がないときがある。宅配便などの背の高い車は狭い道で道幅に余裕がないのに枝葉がこすれたりするので左右の自由度がさらに制限されると思われる。

そこで私は道の両側に壁状になる感じに木の枝を切りそろえる。脚立に乗って届く範囲の道両端の枝を道幅と同じ幅になるように切りそろえる。ハゼについては例外で以前切ってかぶれてしまったのでそれからは手をつけない。また木ではないがクズは茂ってくると枝から道に垂れ下がってうるさいから、これは毎年やっているのだが地面から立ち上がっている根に近い部分を探して切断する。これらの作業は道の谷側については木が少ないので半日もかからない。山側については家近くから農道までの全長なので一日作業で、計二日でやっている。

今回は脚立の上でバランスを崩し落下してしまった。下に切り落とした枝葉があったのでそこに尻から落ちるような体勢をとって葉の茂ったところにうまく落ちたと思ったら枝が細くてクッションにならずコンクリ面で尾骶骨をゴツンとひどく打ってしまった。バンテリンを塗ったり張り薬をしたがまだときどき痛む。この道は何年かおきだがもう十数年やってきているので引き継いでくれる人が出てきて欲しいと思っている。
 

補足: 貢献もせず文句  (2011/H23.08.01)

別荘を建てて間もない人が家への道の路側の草木が茂って見苦しい、この辺の人は何もしないらしいと文句を言っているのを聞いた。定住している人間がひどくなったら枝切りをしたり草払いをしているのでそれなりに通行できる現状だということを理解していない。何も環境維持に貢献せず出来上がった環境の恩恵を受けている短期滞在の別荘暮らしに言われたくないことである。


 
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