夢は女子プロ、目標はタイガーウッズと頑張っているので私たちはうなずいて見ているばかりだが、向こうのおばあちゃんからの新年挨拶の電話では実現性の薄さを懸念して後押しに熱中の父親に軌道修正を迫るつもりのようである。私たちも熱中できるものが今あることはよいと思っているが、出来れば趣味にとどめて堅実路線をというのが内心である。しかし実力・素質の見極めが私たちには出来ないからうなずいて見ているしかない。
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娘が妻の爪を手入れしている |
手入れの終わった妻の手 |
娘の方もいろいろ手がけてきているが、その方向性は趣味と実益を兼ねているようである。何かのときに役立てようとむかしからNOVA駅前留学で英会話をトレーニングしていた。それなりに話せるようになったようで、仕事場では外国人相手のときに頼りにされたりしたらしい。その他に着物着付け教室とか、よく分からないが粘土状の材料によるシルバーアクセサリーみたいなものとか、いろいろ手がけていたようである。いまはネイリストの講習に通っていて資格を取ろうとしている。
検定があるそうでこの年末年始私たちを練習台にしようと道具を持ってやってきて、私は生まれて初めて爪の手入れをされマニキュアを塗られてしまった。終わってすぐにはがしてしまったがそのあとの爪はきれいな形とは言わないが見た目すっきりとした感じになった。妻は爪の形がよく手入れで磨きがかかったが、それで私には手のシミが目に付いてしまった。それが私のせいのようで少々気がとがめた。
最近は爪の手入れをする男も増えたようだが、私が男も爪の手入れをするというのを見たのはむかし怪盗アルセーヌ・ルパンの物語を読んだか映画を見たかしたときである。床屋で髪の手入れをしてもらうとき一緒に爪の手入れをしてもらう場面があった。そして壁についている宝石箱の宝石を隣の部屋から開けた穴から手を入れて予告した時間に盗むのだが、そのとき出てきた手を手入れした女の子が触って誰の手か分かってルパンの正体がばれてしまうというものだったと思う。その爪の手入れが印象に強く、今でも記憶にあるのである。爪の手入れをされる気分はどんなものかと思っていたが、女の柔らかい手でされるのは悪くないものである。そしてまた娘が成長してからはじめて手を触ってくれる感触を楽しむことが出来たのも収穫だった。