屋久島生活の断片・日誌編
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 No.250  ワハハなこと  H20.09.15)

ただワハハと笑って面白がったことである。ある病院の売店のそばを通ったときに棚の上にある紙おむつと思われるパッケージの商品に目が行って瞬間的におかしいと感じたのである。品名が「はくパンツ」となっている。パンツははくものでないから特別にはけるようにしたパンツを売っていると言っているように見える。しかし私の頭にはパンツははくものという固定観念がある。そしてそれは正しいはずである。だからネーミングがおかしい。それでワハハということになったのである。

 商品名が「はくパンツ」

 パンツのようにはけるようにした
 紙おむつらしい

売店に入っていってその写真を撮っていたら、職員の人がいぶかしげに見ているので、パンツははくものだと思うがわざわざ「はくパンツ」と断っているのは理由があるのかと聞いてみた。答えはオムツをパンツのようにはけるようにしたもので、聞かれるとおかしいと思うがそのネーミングの訳は分からないそうである。「はくオムツ」なら一般的ないわゆる「つける・あてる」あるいは「する」オムツと違うタイプのオムツだと分かる。しかし「はくオムツ」ではなく「はくパンツ」だと、そもそも「はく」のが当たり前なのにわざわざ「はく」と断るのはおかしい、なぜだろうと興味をかきたてるところがある。それで商品を印象付けるのがメーカーの狙いかもしれない。
 

補足: ワハハなこと・その2  [2012(H24).10.02]

今日のTVニュースによれば、東京都で加工済みの身欠きフグを用いるに限ってだがフグ料理を一般の店でも取り扱えるようになったとのことである。私は就職したてのころ地方に赴任していた級友が上京してきたときに東京・新宿の本格的なフグ料理の専門店でフグ刺しとふぐちりを食べたことがある。それらがどんなものか私は知っているというのが以下の前置きである。

さて、はなしはそのニュースを見ていて思い出したことである。屋久島に移住後まだ若い人が来訪することがあって、頂きもののフグチリの材料だと言って冷凍したものを持ってきたことがある。私が用意ができたと呼ばれて食卓についたら鍋にはアラしか入っていない。身はどうしたかと思いつつ他のおかずを食べながら来訪者の講釈を聞いていたら、身を刺身で食べたらおいしかったのでフグチリ用と書いてあったのを持って来たということである。

来訪者を傷つけてはいけないと骨などに少しついている身をこそげ落として嬉しがって食べたが、肝心の身はもう本人が食べてしまっていたわけである。本人はフグチリを知らなかったのでそういうことになったと思われる。その人のところにはその翌年もフグ料理セットが送られて来たということで、また前年と同じように身を刺身にして食べてしまった残りのアラを持ってきた。その年もダシをとるアラに残った身をこそげ落として嬉しがって食べるはめになったというはなしである。

私たちにとってはワハハなはなしだが、フグは刺身に限ると言う来訪者は、ほとんど食べるところのなくわが家で食べて全然うまくないアラの鍋がフグチリだと少なくとも二年は思っていたことになる。5年以上も前のことだが、以後フグが話題に上らないから、本当のことが分かってそれを言えず恥じ入っているのではないかと思われる。


 
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