屋久島生活の断片・日誌編
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No.249  鳥の巣のこと  H20.09.01)

6月末ごろに木のそばを通ると枝葉の中から鳥が飛び立つことが続いた。朝外から雨戸を開けに行くときとか、夕方雨戸を閉めに行くときとか、敷地の縁のヒサカキの木から私がいるのと反対側から飛び立ち垣根の高さより低く目立たぬように飛んで行く。鳥は静かにやっているつもりだろうがバタバタという音は結構大きいから黙って隠れていた方が気づかれないはずである。

巣に卵4個 卵を抱いているオス

なぜいつも同じところから飛び立つのかと飛び立った付近の枝葉の中を見てみると巣があり卵が四つ入っている。そばで鳥が帰ってくるかと待っていても帰ってこない。家の中に入って時間を置いてから見に行くと鳥は巣にいて首を回し警戒し半立ちになるが、驚かせないようにすぐ離れると飛び立たない。道の反対側の高くなったところに行くと枝葉の隙間から鳥が卵を抱いている様子をゆっくり見られる。鳥の色具合から見てヒヨドリのようである。

ヒヨドリの抱卵期間13〜14日、巣立ちまでの期間は10〜11日ということらしい。その後毎日その木のそばを通るときには驚かせないように気をつけて巣立ちするのを楽しみにしていた。そして7月10日までは卵を抱いている鳥がいるのは確認していた。ところが11日朝食事中に鳥の激しい鳴き声がしたが、鳥がうるさく騒いでいるねと言いながらも見に行くこともしないでいて、あとで様子を見に行くと鳥のいる気配が無い。気になって巣を覗くと卵がすべてなくなっている。

巣の中にも木の下や付近にも鳥の毛や卵の殻は落ちていない。巣の位置は私の胸くらいの高さである。ヘビが上って来て卵を飲み込んで行ってしまったのかもしれない。以前3mくらいの木の枝の上にいたヘビを見たこともあるから可能性は高そうである。あるいはカラスが近所の木の天辺の繁みに下りて騒いでいたこともあったからカラスの仕業かもしれない。猫も何匹か徘徊しているが巣が壊れていないから猫ではないと思われる。何の仕業かははっきりしないが、楽しみにしていたものが消えてしまって残念だった。

 道端で死んでいたハト
 (喉付近に食いちぎられたあとがあり周囲に
            小さい胸の羽が散っていた)

はなしは別件の鳥が襲撃された形跡のことである。7月22日朝、家から30mくらいの道端で何かに襲撃されたと思われる鳩の死骸を見つけた。前日は無かったので当日の朝襲撃されたのではないかと思われる。喉から胸にかけて羽がむしられ散乱しているが胸の骨が見えるだけで食われていない。大きな鳥か何かが襲撃した直後、車か人が来てそのまま行ってしまったのかもしれない。翌朝見たら羽が前日より多く広い範囲に散らかっていたが死骸は無かった。大きな鳥が戻って来たか、猫がくわえていったのかもしれない。


 
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