屋久島生活の断片・日誌編
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 No.247  ミミズとカラスのこと  H20.07.14)

7月7日(月)の夕方、犬の散歩で農道を歩いていたら妻が側溝の中にミミズがいっぱい干からびて落ちているのを見つけた。大雨が降ったあとには家の基礎コンクリのところにたまにミミズが転がっていることがあるが一匹とか二匹で、雨のとき芝生の庭から這い出してきたのかと不思議な感じはまったくない。しかし前週後半から雨が降った形跡もないのに乾いたコンクリの側溝の底に這い出して多数のミミズが干からびて死んでいるのを見るのは不思議である。

側溝の底のミミズ ミミズを食いに集まったカラス

今までにもたまに舗装した道にミミズがいっぱい干からびて落ちているのを見かけたことがある。そういうのを見ての妻の持論は、ミミズが地震を予知して土中から逃げ出したためであるということである。以前かなり揺れたあとで大量のミミズが道に出て死んでいるのを見てそう思い込んでいる。

地震を予知してミミズが這い出してとして、7日前後の九州・沖縄近辺の地震発生状況を見てみると、7月6日・22時31分・震源:奄美大島近海・名瀬港で震度2、7月8日・16時42分・震源:沖縄本島近海・与論島で震度5弱、7月9日・12時5分・震源:日向灘・宮崎県北部平野部で震度2、7月10日・4時47分・震源:種子島近海・屋久島町尾之間で震度1、である。10日の地震は私も寝ていて感じた。

地中を微小の地震の波が伝播しミミズが這い出したとすれば我々が当地で体感しない地震の後に伝わった波で這い出すことも考えられるし、地震の前の兆候・局所的 地殻クラックの微小波で這い出すことも考えられる。後者の場合は予知ということになり、地震発生までその状態が長引けば這い出して戻ることができず干からびてしまうということもありそうである。もしそうなら我が家も揺れた7月10日・4時47分・震源:種子島近海・屋久島町尾之間で震度1の地震を予知していたのかもしれない。

死んだ大量のミミズを見つけた翌日8日、また同じ場所を通りかかると、カラスが多数側溝付近に降りていて側溝の底のミミズをつまんでいるようである。近づくとカラスは逃げるが通り過ぎるとまた降りてきてつまんでいるようである。そしてまたその翌日9日同じところの側溝の底を見てみると、ミミズがほとんどなくなっている。カラスはミミズの干物が好きなようである。


 
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