屋久島生活の断片・日誌編
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No.246  チェックバルブのこと  H20.06.30)

便所の換気のはなしである。子どもの頃から就職するまで何軒かの家に住んだが我が家の便所はいわゆるボットン便所だった。外に面している前壁には上と下に窓あるいは開口部があった。上は胸くらいの高さにある普通の窓である。下は床面から20cmかそこら開口している窓のようなものである。床下の便壺空間からは臭気抜きに外に管が出ていて上端に風車みたいなものがついていた。これらの空気通路で便所の臭気や熱気を外部に逃していたと思われる。

後付の換気扇 紙のチェックバルブ
(空気の流入状態)
ドア下部の通気口
(チェックバルブの反対側)

さて屋久島の今の我が家の水洗便所のことである。居間からドアを開けると洗面所がある。洗面所には便所へのドアがある。居間から見ると便所は二重扉のようになっている。そしてその便所のドアには開口部が無く周囲にゴムパッキンがついている。便所の窓は胸くらいの高さにある窓だけである。夏、窓を開けてあっても暑くなってくると熱気がこもる。そういう日中に用足しに入ると上半身裸でも汗だくだくになる。またその上窓だけでは用をたしたあとの臭いの抜けが遅い。

さらに暑さ寒さに関係なく、日時が経って行くと掃除はしていてもむかしの学校の小便所のような多分小便カスからくるかと思える臭いがうっすらとするようになる。便所に入る度に気になる。そこで暑さと臭いの対策にと窓に市販の後付用換気(排気)扇を付けた。そして使用時には換気扇の反対側を吸気用に開けるのだが同じ窓のためか効果が薄い。そこでドアの下部に何のためかついていたプラスチックの盲栓みたいなものをくりぬいて通気口を作った。小さい穴だがちょっとした効果はあった。

しかし外で強い風が吹くと、換気扇に打ち勝って空気が逆流する。居間と便所の間には洗面所のドアもあるが、普通のドアでパッキンもなく床との間には隙間がある。また夏は洗面所上窓からの通風を考えて開けっ放しである。そのため居間に寝そべっていると便所ドア下部の通気口から便所の空気が出てきてなんとなく臭い。居間側の通風がよくて便所より空気圧が下がっても同様のことが起こる。

そこで、その便所ドア通気口の内側に紙で弁を付けることにした。居間側の空気圧が高いときには開いて便所に空気が流れ、便所内の空気圧が高くなると閉まって居間側に空気は流れてこないチェックバルブである。これで居間側の臭いは問題なくなった。我が家のような狭い家では密閉型ドア付便所は正解だったが、換気(排気)扇と外部に直結の吸気口も必須のような気がする。


 
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