屋久島生活の断片・日誌編
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No.240  妻の土産のこと  H20.04.21)

妻が4月上旬上京した。母親の見舞い、墓参り、孫の様子見そして友人たちとの情報交換や見学、ショッピングと行動予定はぎっしりのようだった。私は還暦になったのを機に犬を飼い始めたのだが、その後は家を空けるとなんだか犬がかわいそうでなるべく家を空けないようになった。そしてそれが何年も続いたら出かけなくてもなんとも感じないようになってしまって今では出るのが億劫の出不精である。

だから妻だけが旅行に出かけることになって久しい。妻は自分で勝手に行動できるので喜んでいる反面、それを心苦しく思っているところもあるようである。そして気にするなと言っているのに時々は私に土産を買ってくる。大体はちょっとした妻が面白いと思った小物や工芸品である。それには私がそういうものに興味を示してきたことが反映しているかもしれない。今回の土産はオモチャでガラス製の3〜4cmの浮沈子である。

圧力をかけて沈みつつある 圧力がなくなり上昇中

口吹きガラス製の浮沈子で品名はウォーターゴースト(デカルトの潜水夫)というものである。この浮沈子は16世紀のフランスの著名な物理学者であり哲学者であったデカルトが考えた原理に基づいてつくられたオモチャ(外国製らしい)だということである。妖精?おばけ?小悪魔?ダイバー?と説明書にあるのを見れば、形や色の違いでそんな感じに見えると言うことらしい。我が家のものは緑色の小悪魔か、内部が空洞の尻尾が付いている人型で腰の辺りの尻尾の先に空洞と通じる穴が開いている。

ゴーストの内部空洞に水を三分の一くらい入れ、水を満たしたペットボトルに入れて蓋を閉める。例えば手で握るようにでもしてボトルに圧力を加えるとゴーストの尻尾から内部に水が入るので重くなって沈む。手を放して圧力がなくなると内部の空気が膨張し入った分の水を尻尾から押し出す。軽くなったゴーストは浮き上がる。素早く圧力を加減すると尻尾が横向きになっているのでゴーストは水の噴射時ダンスをしているみたいに回転する。

暇なときにちょこっとボトルの胴をつまむと沈んでは回り浮き上がる。なかなか面白い。暇なときにいじる土産にはオルゴールもある。前回妻がスウェーデンに行ったときの土産である。私が木工好きで我が家の家具の大半は自分で作った北欧風のもなのでその趣味に合うものをと木箱のオルゴールを見つけ買ってきてくれたものである。女性の木工作家のショップで見つけたものだそうである。もっと大物も作っているのだが買うに手頃なのはこれだったということである。この木製の箱の響きはよい。手回し式なので曲も短く暇なとき気が向いたらちょっといじるにもよい。響きといじりやすいところを合わせて気に入っている。

 立方体のような木箱の
 手回しオルゴール
 と
 三角錐型に中央が持ち上がった
 三角定規

昨年妻が「羊のいろいろ」展で上京時したときには、展示会メンバーで案内ハガキづくりのお礼にということでフェルメールの絵を見に行った美術館の売店で見つけた簡単につまみ上げられるように中央が三角錐型にちょっと持ち上がった三角定規(デンマーク製とある)を買って贈ってくれた。このようなちょっとしたアイデアものが私は好きである。あまり使いはしないがあるだけで楽しいものである。他にもそういう類のものがいくつかある。


 
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