屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.237  初めての黄色い実のこと  H20.03.10)

屋久島に引っ越してきて今年1月で14年目に入ったが、今年初めて我が家でタンカンの実が黄色くなったのを2個採ることが出来た。引っ越してきた年に苗木を買って植えたのだが、これまで毎年花が咲き実を付けても台風や大風に吹かれて秋を過ぎる頃にはみな落ちてしまって実ることはなかった。

今年初めて実ったタンカン 採れた小さなタンカン2個
(引っ越してきて以来の
初物だから仏壇に供えた)

我が家で植えたタンカンの苗木は一本である。木を植えるなら最低対でとあとで聞いたこともあるのだが、園芸の素養もない私はただ庭の風情にとそのときは一本植えたのである。年末から二月三月ころまで庭に金色の玉がなっている木があると寒々しい季節の彩りになると思って植えたのである。実を食おうという気はないから一本にしたのである。

他にもそういう気で植えたものに、キンカン一本、ユズ一本もある。これらも花が咲き1cmもない実の出来はじめみたいな状態にはなるのだが、そのうち落ちてしまい生長しない。一本だけだと受粉にうまくないのか、あるいは庭木には一切肥料をやらないからなのか実は生長しないのである。

私は肥料をやらない方針で庭木を植えている。当地で自然に育つに任せる方針で植えて育たないものはあきらめる。だからほとんどは当地に自生している類の木が庭木である。繁りすぎてうるさくなったら枝切りをしたりはするが、しょっちゅう手間をかけるのは面倒くさい質だからそういう方針にしている。それでもグァバはすぐ実がなった。しかし柑橘類はなかなか実がならない。ならぬならなるまで待とうタンカン・キンカンそしてユズの境地である。そして昨年実を付けたタンカンが初めて2個だが黄色くなり採れるようになったというわけである。


 
 Home   back