屋久島生活の断片・日誌編
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No.234  窓の鳥のこと  H20.01.28)

去年の秋が過ぎた頃から、我が家の玄関ドアの上のはめ殺しのガラス窓の向こうに毎日のように鳥が来る。先年ドアの内側に網戸を付けドアクローザーを外側用に変えたのだが、そのロッドに留まり糞をすることをおぼえたらしい。そのついでに中をのぞき見ている感じもある。ときどきガラスを突っつくような音もする。

窓の鳥・ヒヨドリ
(去年の12月初め撮影)
食われて残った
スズメバチの頭

去年写真を撮ろうとして観察したときの感じでは来る鳥はヒヨドリのようだが少し小さく見えるからまだ若いようである。ここのところいつ来るか気をつけていないのだが、まだ糞が落ちているからときどき来ているようである。以前から気になっていたのだが、下の石段の糞が落ちている周辺を見るとたまに虫の足が落ちていたりすることがあった。そして最近、それはヒヨドリが虫を捕ってきて足など固い部分を取り除き食ったあとだと知る機会があった。虫を捕まえロッドに留まって安全確認してから下の石段に降りて食っているようである。

我が家の庭には上面が畳一枚くらいの広さの岩があるのだが、つい先日部屋から6〜7mくらい先にあるその岩の上でヒヨドリがピョンピョン跳びはねながら何かを突っついている。5cmくらいあるようなものをくわえては振り回したりもしている。一部黄色であとは黒っぽいものである。途中何か白っぽい糸のようなものを引き出したりもしていた。何度も突っついたり振り回したりしているうちに黄色いものが落っこちたと思ったら黒いものを飲み込んだ。それから白っぽい糸みたいなものも食ってしまった。

そこで岩まで行ってみたら、黄色いのはどうもスズメバチの頭である。羽や足も落ちているから岩の上で固い部分を取り除いて食ったということである。それでヒヨドリが虫を捕まえ突っついて固い部分を取り除き食うので虫の足が落ちていたと分かったのである。そう分かってから家の周りを歩いて見てみると鳥が歩くような、突っつくような音がときどき戸袋の上でしていたが、その下の基礎コンクリ面にも虫の足が落ちている。我が家はヒヨドリが捕まえた虫を安心して処理し食える場所のようである。

今回のスズメバチ(多分越冬中だった女王バチ)で気になるのは、白っぽい糸のようなものである。想像するに針を取り除くときに内蔵か何かが付いてきたものかと思うのだが、針らしきものは落ちていなかった。針は食わないと思うのだが、見落としたか確認できたのは頭と足と羽だけだった。


 
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