屋久島生活の断片・日誌編
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No.232  珍しい虹のこと  H19.12.24)

今年見た虹で印象に残ったものがある。8月の19日我が家の南側の海の上にでた。私は気づいていなかったのだが近所の人からきれいな雲が見えると電話があって部屋から外を見たら海の上の雲が輝いている。初め見たときは色が濃かったがカメラを取り出し庭へ出て写真を撮る段階では色が淡くなってしまった。初めは雲が虹色なので彩雲だと思っていたのだが、ネットで調べてみるとどうも虹の一種らしい。

普通の虹
(手前の林のあたりから立ち上がっている)
環水平アーク
(多分そうだと思う)

普通の虹(写真:左)は太陽と反対側に出るが、その虹(写真:右)は太陽の下側に出たものである。そして普通の虹は上に凸の弧を描いているが、その虹はほとんど水平でよく見ると少し上に反っている。赤色が上側になっているのは両者変わりない。

この虹は環水平アークというようである。太陽光が結晶の方向がほぼそろった上空の氷粒で屈折してできるらしい。雲が部分的あるいはその形に従って虹のような色がつき、色の別れ方が一定していないのは彩雲で、これはしょっちゅう見られるありふれたものだそうだが、下に凸のゆったりとした弧を描く虹の一種であるこの環水平アークは日本では年に数十回くらいしか見られない珍しいもののようである。

屋久島の私が住むあたりでは普通の虹はよくかかる。我が家の北の方にある山に霧雲がかかり晴れている南側の海の方に霧雨が風でながされて来るときや、太陽の方向に雲が無く反対方向にうすく霧雨が降っているときあるいは雨が上がりかけているときによくかかるようである。虹がダブルでかかるときもたまにある。
 

補足: 環水平アークか  [2012(H24).04.06]

今日外出していて正午直前くらいに車に乗ろうとしたらウィンドウガラスが一部虹色に光って見えた。光線の具合かなと思ったのだが、空を見ると横一線の虹雲みたいなものが見えたのでそれが反射していたことが分かった。太陽の方を見ると太陽を中心として円形の雲みたいに光っているものも見えた。これは虹色ではなかったが、多分虹雲みたいなものと対になって出ているものと思われる。


 
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