屋久島生活の断片・日誌編
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No.224  手芸教室で手紡ぎのこと  H19.09.03)

妻がアダンの葉で筒を作りたいが本を見てやってもうまくいっているのかよく分からない。教えてくれる人がいたらとかねがね思っていたところ、町のコミュニティ活動の手芸の時間にテープなどを編んで籠も作っているというはなしを聞いたので、編み方を教えてもらおうと参加したのがはなしの発端である。

編み方については、自分でやっていたやり方で良いとうことが分かったのだが、その集まりで自分は手紡ぎ・手織りなどをやっていると紹介したところ、主催者から8月と9月二週間に一回そこで教えてくれないかというお誘いを受けたのである。

スピンドルでの紡ぎ体験の様子 紡毛機での紡ぎ体験の様子

妻は先年のスウェーデン行きの切掛けになった人との出会いで、年をとってきたら出し惜しみせず人にお返しする気持ちで生きるという姿勢に感銘し、自分もそうなりたいと思うようになった。思いを実現していくためにはノートに願いを書いて気に留めているとよいと新聞のコラムかなにかにあったのを思い出し、まずは手紡ぎを人に教える機会を得たいと書いておいたそうである。今回その機会が巡ってきたから、願えばかなうものみたいと嬉しがっている。

妻としては特に若い人で関心を持ってやろうという人が出てくることを期待している。当地は暑いので羊毛の手紡ぎで毛糸を作ってもどうするということになりかねないから、その気になる人が出てきて妻の毛糸作りの手伝いが出来るくらいに育ってくれれば手伝いをしてもらってもよい。そうでもしながら自分の道を開拓して行けばよいのではと思っているようである。妻は30年近くの経験がある。その経過を見ている私としては、焦らず楽しむ気持ちで長い目で取り組めばそのうちなんとか形になってくると思っている。私は短期決戦、すぐ成果が出ないと満足できない質だから、私のような性格の人には無理である。

また趣味ははまるとそれなりにお金がかかる。今回の手紡ぎは主催者のあまりお金がかからないやり方という要望でまずはスピンドルによる紡ぎを取りあげたようである。これでも自分でやろうとすればその都度材料の原毛購入が必要だしハンドカード機、ニッディーノッディー(綛とり棒)などの機材もそろえなければいけないから少々費用がかかる。一応紡毛機による紡ぎも紹介したが、これはもう少しお金をかけてでも取り組みたいという人にこういうやり方もあるということで取りあげたようである。

織りも簡易で安価なリジット機(主催者は手作りされたようである)を取りあげ紹介したようである。興味があって本格的な織機が欲しくなればそれなりにお金はかかる。紡毛機や織機を数そろえて教えるには当地では需要がないし、妻も自分の活動で手一杯だからそこまでする気はない。スピンドルとリジット機の次の段階へ挑戦しようとする人は、自分で道具を揃えないといけないことになる。それなりの出費を覚悟し、また継続していこうという意志が必要だと思われる。

補足: あまり愉快ではなかったらしい

主催者が自分たちは教える側との立場を崩さずやることを仕切るので、妻はやりにくかったらしい。講師に頼んだら主催者も黙って教わるようにして講師に自由にやらせれば良いのにという感じだったらしい。

 


 
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