そこで二つ目を購入した。はじめは一つ目のときの気分を継続していたからよかったのだが、そのうちだんだん今度はやることが同じなので時間がもったいない気がしてきた。私は時間を競ってやるのは好きでないし同じことを何回もやるのも好きでない。こうやればだいたい解けるというパターンが分かった気がしてしまうと、興味が薄れてくる。でもまだ問題がいっぱい残っている。時間がもったいないと思いながらも、残りが気になって時間が空くとついつい手が伸びる。やめればよいことが分かっていながらやめられない、早くその気分から抜け出したくて最後までいってしまった。その数独の二つ目終わって、今はほっとした気分である。
次もまたやめられない話しだが、こちらは助かっていてやめられないことである。むかしはそういうことがなかったのだが、だんだん年とってきたせいか就寝するときとか眠っていて途中目が覚めたとき、なかなか眠れないことがある。そういうとき仕掛かり中のこと、解決しなければいけないことなどを考えたりしていると何でもない。
しかし特に考えることもないときは、何となく憂鬱というか不安というかいやな気分で不快である。ふとその原因が気になったときどうも体調が少しよくないとかどこかが痛いとかいうことがあって死ぬ時はどうなるのかとかいうようなことを思っているのに気付いたこともあるから、何かに集中していないとそういう不安な気持ちが無意識に出てくるのかもしれない。
私は新しもの好きなので、iPodに興味があって昨年購入した。当初は音楽を入れて聴いいていた。むかしは眠れないときには音楽CDをヘッドフォンで聴きながら寝ていたので、iPodを購入した当初は眠れないときそれで音楽を聴いていたのだが、何となく憂鬱というか不安という気分は消えない。BGMみたいに音楽が鳴っているだけだと何か他に意識が向いてしまうからと思われる。そこで誰かが就寝時落語を聞いているという記事を見たことを思い出して、落語をiPodに入れた。
眠れないときに落語を聞いていると、一席聞き終えることもあるが大体は枕の部分で眠ってしまうことが多い。いやな気分になることもない。意識はしていないのだが多分話していることを分かろうとして聴くようになる作用でいやな気分に陥ることがないのだと思われる。今では百数十席分を順に聴き回しているが、落語が常用睡眠薬みたいなものになってしまった。