屋久島生活の断片・日誌編
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No.217  オクラ に似ていること  H19.04.30)

ちょっと前からダチュラ(あるいはチョウセンアサガオあるいはエンジェルストランペット)が花盛りである。年に何回か花が咲くのか暖かくなるとその間中繰り返し咲くのか分からないが 当地ではよく見かける花である。そのダチュラの実をオクラと間違えて食べて中毒し騒ぎになったというニュースが3月頃あった。報道ではチョウセンアサガオの実と言っていた気がする。


Photo(上左) :  花盛りのダチュラ

Photo(上右) :  左の写真一部拡大
         オクラみたいな実

Photo(下左) :  クワズイモ
      サトイモの葉と間違えそう

それを聞いて家のそばのダチュラの枝を見てみたのだが、花芽がついて数cmになったものは薄緑でオクラには見えない。それがどんどん大きくなると白い花の木では白っぽくなり黄色もピンクもそれぞれそれらしく色づいて20cmくらいのラッパ状の花が咲く。そのあとは時間がたてば花がしおれて落ちてしまう。我が家のそばのダチュラではオクラに見間違うような実はつかない。

だから花芽の小さいのをオクラと間違って採って食べるとは、間違うはずもないのにと不思議に思っていたのだが、ある日散歩の道の途中にダチュラの花が咲いているところがあったので、注意して見ていたら濃い緑色をした実がついているのを見つけた。長さが5〜10cmある。我が家で買ってくるオクラに比べるとかなり大きめである。しかし妻によるとそういうオクラもあるらしい。

私はダチュラの実の姿形がオクラに似ていることを確認できてニュースの事件に納得したのだが、食べた人が木になっているのを採ったとしたら違うと思わなかったのか不思議な感じがした。花も枝もオクラとダチュラでは大違いだから、面白いとくれたものを何も知らない人がオクラと間違えて食べてしまったのかもしれない。

ダチュラは毒がある、花粉が目にはいると失明するかもしれないという話を聞いたことがある。またどこかでキョウチクトウの枝をキャンプか何かで串がないので串代わりにして肉を焼いてその肉を食ったら死んでしまったというはなしも聞いたことがある。クワズイモをどこかの店でサトイモかなにかと間違えて料理に出した中毒事件も聞いたことがある。私の知っている我が家の近辺の危なそうなものは今のところこの三種類である。他にもあるかもしれないから知らない木などに注意はしている。

それにしても長年我が家のそばにあるダチュラで実がつくのを見たことがないのはなぜなのか。風が強い場所なので花がすぐちぎれてしまうからなのか、あるいは女木男木があって男木なので実をつけないのかもしれないと思ったりしている。


 
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