屋久島生活の断片・日誌編
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No.215  スピンドルのこと H19.04.02)

妻が羊毛の手紡ぎを始めたときの最初の道具は足踏みの紡毛機である。初めは片足で踏むものだったがもう人に譲ってしまった。2台目は両足で踏むもの、3台目も両足で踏むものである。似たようなものを2台持っているのだが、編み物用の毛糸と織物用の毛糸の出来具合が一つのものではうまくいかないので使い分けているということである。しかしそのほかに電動の紡毛機も持っている。これは量勝負のとき以外使っていないようである。

こういうのをみて私は、織機を何台もというのはスペースもなく費用もかかるから比較的小さな道具をいろいろ手元に置いてみたいというのもあるのではないかと思って見ていた。


 (Photo:上) 
  今のスピンドルの状況
 (コマが白っぽく見えるのが自作品)

 (Photo:左)
  左の二つが自作し始めたころの品

スピンドルも5〜6年前からちょっと手がけてはいたのだがあまり熱心に見えなかった。それが最近とみにスピンドルでの紡ぎに興味が湧いてきているようである。なぜいまさらスピンドルなのかと聞いたら、どこかでスピンドルで紡いだ毛糸を見たら風合いが良かったのでやってみたいと思ってのことだそうである。最近世間でも紡ぎを手軽に始められるということではやっているらしい。

ところがスピンドルで紡ぎ始めてみるとなかなかうまくいかない。毛足の短い原毛の場合は軽いのが良いし、太目の毛糸を作るにはそれなりに重くなければいけないし、回転揺れが大きいと紡ぎづらいなど、しっくりくるスピンドルがないらしい。重量や長さあるいはそのバランスとかコマの慣性などを考えないといけないようである。

そこで買った飾り物になるようなきれいなスピンドルをいじくり回すのはもったいないからと安物を自分で調節加工したり自作したりすることを考えたようである。そしてネットショップで1000円もしないスピンドルを買って自分で長さなどを加工して使いやすくしたり、どこかの本に出ていたのを真似て菜箸とボール紙で自分で重さや長さや大きさを調節した スピンドルを手作りしたりしていたら、その数も増えてきた。ここのところスピンドルもコレクションまがいになってきている。


 
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