屋久島生活の断片・日誌編
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No.204  公園閉鎖のこと H18.10.23)

いつも通る散歩道沿いに公園がある。ある日通りかかったら柵が出来て閉鎖という表示がでていた。この公園は近くでホテルを営業している鹿児島の有名な企業グループの所有と言われ、入り口の門柱には小島公園という看板がかかっていたがそれも外されている。

公園の閉鎖用柵、左が岬への道 柵に付いていた表示

この公園の奥の先は浦崎といって釣りをする人間なら誰でも知っているくらいの釣り場である。表示によるとそこへ行く道は残して、公園周囲の立ち入り出来そうな部分に丸太と鉄条網の柵をめぐらしている。噂では10月から公園にいた職員は仕事をしないようになったということだが、釣り場へ行く道を行ってみたら芝生にも雑草がいっぱい生えているからだいぶ前から公園の手入れはしないようになっていたようにみえる。

この公園には風向・風力調査のポールが昨年に立てられたので、風力発電事業でも始めるために閉鎖かと事情を知っていそうな近所の人に尋ねたら、ここは風が吹いたり吹かなかったりで風力が不安定なのでそれはやめたらしいということである。職員は畑にするというようなことを言っていたということである。公園所有の企業グループは経営状態がよくないという噂もあるので、閉鎖の表示を見たときにはどこかに売られたのかと思ったのだがそうではないようである。

そう言えば、近年の焼酎ブームで昨年だったか鹿児島で原料のサツマイモが不足して大変というニュースがあった。公園所有の企業グループでも焼酎製造をやっているから、昨年農道沿いの他所の長く休耕していたような畑で公園職員がサツマイモを作っているのを見てそのせいか思った記憶がある。いまもまだ焼酎ブームは続いているようだから公園の畑化はサツマイモ増産のためかもしれない。

ところで、いま公園の前の農道の反対側が畑総といって畑の区画整理・造成をしている。今回の閉鎖はそれの流れで公園も畑化するのかと思わせるようなタイミングである。閉鎖が畑総と関連があるのか、ちょっと興味がある。

補足: 観光事業撤退のこと  (H19.01.12)

岩崎産業が10日の賀詞交換会で、主力の観光事業から2、3年かけて撤退し、保有する5つのホテル(屋久島いわさきホテルを含む)の事業売却を進める意向を表明したそうである。負債が相当多額に昇っているので採算性がよくないところを切っていく流れに見える。

小島の公園の閉鎖はその一環のような気がする。日置市の吹上浜の観光拠点として知られた吹上町の「さつま湖公園」も閉鎖され、年明けから有刺鉄線が張られて立ち入りが制限されているとのことである。貸借契約を結んで管理していた日置市に所有者である岩崎グループの会社から買い取り要望が出ていたが、売買交渉の折り合いがつかず岩崎側に返還されたためということである。

平内の公園もそうなるのだろうかと気になって入り口付近をのぞいてみたのだが柵もなく今のところ閉鎖されてはいないようである。入り口に平成元年の関係車両以外進入禁止の立て札が立ったままである。


 
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