屋久島生活の断片・日誌編
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No.202  出会いのこと H18.09.25)

妻が8月末から9月上旬にかけて、スウェーデンとフィンランドを回ってきた。趣味の羊毛の紡ぎや織りの仲間とその方面の見学を兼ねた観光旅行である。この旅行の発端は昨年東京・青山で妻と友人の二人で開いた「羊のいろいろ」という作品展に遡る。

たまたま表の看板を見にて入って来てくれた女性が、作品展をする二人の姿勢を評価してくれたようではなしがはずんだ。その方はスウェーデンが好きで長年スウェーデンに住み仕事もしている。スウェーデンでここまで年を重ねることができた恩返しにと損得なしで日本から縁あって来る人たちにスウェーデンを好きになってもらうことに努めているという。そしてその展示会が妻たち二人との縁の始まりだった。スウェーデンに一回行ったことがある。見残したところもあるのでもう一回行きたいと思っていると言ったのに興味を持ってもらったようである。

 縁あって旅行のお世話を
    いただいた方のお宅で
        (ストックホルム)

 その方とそのご主人、
 情報を調べていただいた留学中の方、
 および旅行メンバー6人

作品展来場のお礼状を出したのを切掛けに、スウェーデン旅行の情報のやり取りが始まり、織りの勉強でスウェーデンに留学中の女性を紹介されその人からダーラナ地方の訪問先情報を調べてもらうなどして結構綿密に計画を練るのだが、日程がなかなか決まらない。二人とも高齢の親がいて具合が悪くなって土壇場で参加できなくなったときのリスクを考えてしまうのが原因である。そこで旅行メンバーを増やすことにして最終的に6人になった。しかし船頭が多くなると調整にも手間取る。

春ころ行く予定していたのが延びに延びて、なにしろ航空券だけでも手配しておこうと予約したのが今回旅行の日程である。日程が決まってから具体的な訪問先の調査とか調整とかメンバー手分けしたりしてやったのだが、情報の確認やダーラナ地方でのホテルの手配、移動手段のバスの手配など、作品展で縁を得た方にほとんどをしていただいてしまった。

旅行の間、休暇を取ってダーラナ地方やストックホルムで一緒に行動してくれ、家にも招待してくれたりとその方には大変お世話になったそうである。妻たちは最初の出会いがなかったらどうなっていたものやらと感謝感激、知り合った幸運をかみしめたそうである。そして年をとったら世の中にお返しをという、言うに易く行うに難い気持ちを実践されているその方を目の当たりにして、妻たちは自分を省みることしきりだったそうである。


 
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