屋久島生活の断片・日誌編
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No.196  職員募集ビラのこと H18.07.17)

昨年4月から断続的に通っているある医院の待合室でそのビラを見たのは昨年の秋のことである。職員募集のビラである。はじめ三人の女性職員が働いていたのが、秋口になったら二人になったので一人辞めたのではと思っていたら募集ビラが貼り出されたのである。伝を頼りに探していたのだが見つからなかったのか、一人いなくなってから結構間が開いてからの募集ビラだった。

職員募集ビラ

明るく元気、素直でまじめな方
35歳まで

(半年間くらい貼ってあった)

医院の中に張り出しても見るのは患者か付き添いの人だから、クチコミを期待してのことかと思われる。はじめは何枚か貼ってあったのだが、そのうち一枚になってしまった。なかなか応募者が来ないのか、眼鏡にかなう人が来ないのか分からないが、妻はビラの募集要件がかなり厳しいから該当者はほとんど居ないのではないかという意見だった。

「明るく元気、素直でまじめ、35歳以下」が要件である。多分女性を想定している。妻のはなしでは、明るく元気、素直でまじめ、に当てはまる人間はそうはいないそうである。これはないものねだりに近いからなかなか見つからないと思う、仕事をこなせるだけでよしとしなければ難しいということである。

決定権は男性の院長にあるのだろうが、要件は女性同士がギクシャクしないで仕事が出来るようにとの残っている二人の女性の意見によるものかもしれない。女性のお眼鏡にかなう女性を選ぶとなれば選定基準が厳しくなるからこれは長引きそうだということである。

主導権は男性にあるのか女性にあるのかは定かではないが、半年たっても新人補充はなかった。ところが今年6月のある日、医院に行ったら一人知らない顔の女性が増えている。募集の貼り紙ももうない。他の女性職員に聞くと新人第一号だと教えてくれた。私はこれを聞いて女性側は第二号があるかもと見ている可能性を感じ、多分男性院長が長引くばかりの状況打開を図ったのではないかと思ったのである。新人の働き具合が気になっているところである。


 
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