屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.192  人面蜘蛛のこと H18.05.22)

5月になったとか、梅雨に入りそうとか入ったとかいう季節になるとムカデを見かけることが多くなる。朝方雨戸を外から開けるときに黒々と光った大きなやつとか小さくて生まれたばかりのような数センチのものなどが家の基礎のあたりにいることがある。大雨が降った翌日には水溜りになる道に大きなのが溺れたようになって死んでいたり、舗装路では水から逃げて来たのか車に轢かれて死んでいるのを見かける。

 ムカデらしき虫(長さ10cm以上)
 胴は細く黄色っぽい、頭は赤っぽい
 前を邪魔するとすばやくあとずさったり
 する  驚くと普通のムカデと同じで
 結構動きが早い

ムカデといえば、時期はいつだったか憶えていないのだが、ムカデかどうか分からないのだが特徴的にはムカデではないかと思われる虫を道で見たことがある。ムカデというとクロとかアカとかいわれている種類があるようなのだが、見たのは黄色いのである。よく見るムカデより細く長い感じである。細いから相対的に長く感じるのかもしれない。足もいっぱいついている。ムカデかと思いネットで調べてみたが、該当するものには行き当たらなかった。私としては初めてで珍しい虫だった。

 胴に人面模様のあるクモ
  大きさは1cmくらい

もうひとつ珍しい虫を見たことがある。それはクモだが見た目が面白いと思ったものである。ある日部屋で床に座って下を見ながら足の爪を切っていたときのことである。なんだか後頭部の髪に違和感がある。手でなんとなく払っては爪を切るのだが、何回かそれを繰り返してもなんか触っている感じが消えない。強く手で振り払ったら目の前にクモが垂れてきた。天井から垂れて後頭部に付いたものらしい。

振り払った手が強く当たったらしく足がひとつもげている。その落ちたクモを見て面白いと思ったのである。胴体に黒い斑点が付いていてそれが人面模様に見えるのである。私は人面蜘蛛だと言ってその場で写真を取ったのだが、クモの胴体の形と相俟って遊びで木屑に人の顔を墨で書いたに似ている。それを面白がったのだが、自然でこんな模様があるということは、人面模様が身を守る脅しになっていてそれを見て警戒したり避けたりする他の虫もいるということらしい。


 
 Home   back