屋久島生活の断片・日誌編
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No.172  喉の結石のこと H17.07.04)

ときどき、喉に違和感があったと思ったら突然咳が出て、そのとき口から米粒のような白い塊が出ることがあった。膿の固まりかつばが固まってしまったものか飯粒が詰まって腐ったものかというような臭いにおいがする。やわらかく爪で簡単につぶせる。

いつ頃からこういうものが出てくることを意識するようになったかというと、30代のころ風邪をこじらせたか高熱を発し口の中いっぱいに膿みたいなものができたことがある。その膿の塊が剥がれ落ちるときにすごく咳き込んで苦しかったおぼえがあるが、それ以降風邪気味になりやすくなり、以前と変わらないかもしれない喉の痛みや異物を意識するようになったのだと思われる。

直径1mmくらいの喉から取れた結石、 
実際の色は黒である

今年になってあるとき、風邪を引いて喉が痛くなった。直ったかなと思うころなんとなく喉に違和感がある。鏡に映してのぞいてみると喉の左側、風邪を引くとよく痛くなる側の穴に白いものが詰まっている。気になって耳掻きで掻き出したら簡単に取れたがそのとき同時に黒っぽいものも一緒に取れた。白いものは今までと同じものだが、黒いものは硬い。結石である。においをかぐと浄化槽の蓋を開けたような、あるいは硫黄臭いようなにおいがする。

何かと思ってインタネットで調べていたら、喉から飛び出す「くさい玉」に関する記事がいくつかあった。「くさい玉」と呼ばれている塊は、扁桃から出てくる膿栓(科学的には扁桃結石)というらしい。体内へ侵入してきた細菌やウィルスをキャッチし、撃退・排除する役割をはたす扁桃の表面に10〜20個直径3,4ミリの小さな穴が開いていて、その穴にウィルス・細菌の死骸、懐死した細胞、食物のカスがたまる。それが膿栓で直径約3ミリ程度、色は乳白色をしているということである。

膿栓は誰にでもあり、特に冬は空気が乾燥しているためホコリが空気中に舞い上がり細菌やウィルスが付着、それを口や鼻から吸い込むので膿栓の量が多くなるとのことである。慢性炎症など促進要因があればさらに外に出るほど大きくなるらしい。私の黒っぽい結石は自己診断では奥にたまっていた古い膿栓が結石化したのではないかと思う。

慢性と聞いて思い当たることがないわけではない。私は高校3年のころ風邪を引いて、喉が痛くなってなかなか直らず病院に通ったことがある。病院へ行くと喉の穴の中に薬を噴射し注射を打たれる。それが何週間も続いてもなかなか直らない。少しよくなったかなと思うころ通院をやめてしまったが、以後風邪気味になると必ずその場所が痛くなる。慢性化していると思われる。その喉の穴が私の膿栓の出てくるところである。

黒い結石が取れてからは、膿栓が今のところできないし、風邪気味になっても喉が今までほどに痛くならない。疫病神が取れたかもしれない。うがい励行、この状態の維持に努めているところである。


 
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